格安旅行の味方、LCCの予約で初心者が陥りがちなワナに注意!

 LCC(ローコストキャリア)のジェットスター・ジャパンが5月13日、累積搭乗者数が3000万人を突破したと発表した。そのLCCはいまや完全に市民権を得ており、格安で旅行したい倹約派の強い味方となっている。

 最近はソウルや台北、香港やバンコクなど近中距離の国際線でもLCCの競争が激化しており、8月のお盆旅行でもまだ片道数千円〜1万円台のお得なチケットが見つかる状況だ。そんなLCC国際線の予約で、海外旅行の初心者が陥りがちなワナがあるという。トラベルライターが指摘する。

「LCCでは機内食や座席指定、受託手荷物などがすべて有料化されており、必要に応じて利用者が事前購入するスタイルが広く知られるようになってきました。しかし予約に際しては知識不足や勘違いが原因で、自分が希望しない形での発券になってしまう例も少なくありません。とくに海外のオンライン旅行サイトを利用しての予約で、トラブルが頻発しているのです」

 LCCでは自社公式サイトからの予約・購入が基本となるが、実際には旅行サイトや旅行代理店を通じての発券も少なくない。その際に「安さに目を釣られた」といった理由で、受託手荷物の事前購入を忘れるといったミスが頻発。この場合、旅行サイトからの購入ではリカバーが大変だったり、不可能だったりする。

「世界有数の旅行サイトであるエクスペディアであれば、同サイト上で手荷物や座席指定の事後追加も可能ですし、あらかじめ発番されるLCCの予約番号をもとに、LCCの公式サイトから追加購入することもできます。しかし一部の海外系旅行サイトでは、発券後の条件変更が一切不可能というケースも。しかも日本語の問い合わせ窓口がなかったり、英文メールを送っても返事がないといったトラブルは日常茶飯事で、その手のトラブルを報告する掲示板サイトがにぎわうという皮肉な現象も起こっているのです。ともあれ聞いたことのない旅行サイトを試す場合には、まずサイトの評判を十分確認し、リスクを把握したうえで購入すべきでしょう」(前出・トラベルライター)

 なかには「トラブル保険」などと称して保険料を徴収しておきながら、実際にはまったく保険対応されず、泣き寝入りになるケースもある。値段の安さは重要な要素だが、新婚旅行など失敗の許されないケースでは従来のFSC(フルサービスキャリア)を利用したり、信頼できる大手旅行サイトの利用を検討するほうがよさそうだ。

ライフ