”3度受験”の岸田首相だけじゃない!大学入試で「多浪」を経験した有名人

 東大に合格するため、3度の受験を経験した岸田新総理。このエピソードに対し、東大首席で弁護士の山口真由氏が出演したテレビの情報番組で「3度落ちるなんてよっぽど受験が好きなんだな」と上から目線発言。大きな波紋を呼んでいるが、実は多浪を経験した有名人は決して少なくない。

 さすがに4浪以上は確認できなかったが、3浪経験者には、考古学者の吉村作治早大名誉教授、サイエンスプロデューサーとしてテレビの実験番組・実験企画などでおなじみの米村でんじろう氏、さらにシンガソングライターの槇原敬之など各業界の大物がズラリ。しかも、最終的には中退した者もいるが、いずれも最終的には大学への進学を果たしている。

 ただし、同じ3浪組でもタレントの恵俊彰は最終的に断念。それでもその後、現事務所のオーディションに合格しており、現在の活躍を見れば遠回りではなかったのだろう。

 一方、2浪組は小泉純一郎氏、故・小渕恵三氏と首相経験者も。他にも小泉元総理の息子で俳優の小泉孝太郎をはじめ、大泉洋に竹中直人、芥川賞作家の村上龍氏、Jリーグの初代チェアマンで東京五輪の選手村村長を務めた川淵三郎氏、メジャーリーグで活躍した元プロ野球選手の小宮山悟氏など豪華な顔ぶれだ。

「定員割れを起こす大学もある現在と違い、彼らは大学を狙うなら浪人が当たり前だった団塊世代~団塊ジュニア世代。岸田総理の場合、目指していた東大に入ることはできませんでしたが早稲田を卒業しています。本人も『線の細いエリートではない』と語っているように浪人の経験を恥じている様子はありません。ある意味での図太さ、諦めの悪さがあり、むしろ好感度を抱かせますし、一国のトップを務めるならむしろそういう人物のほうが期待できます」(永田町ウォッチャー)

 どの業界にも浪人という遠回りを経験しながらも活躍している人は大勢いる。コロナ禍で政治も経済も問題が山積みだが、岸田新総理にはしっかりと舵取りしていただきたものだ。

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