「商品券もらいました?」直球質問に片山さつき氏が「記憶がない」のお家芸

 石破茂総理が新人の国会議員に10万円分の商品券を配った問題が、歴代総理に飛び火している。問題発覚後、自民党の舞立昇治は「歴代の総理が慣例でやっていた」と発言してすぐに撤回するも、岸田文雄前総理が同じように商品券を配っていたことが報道で明るみになった。

 商品券問題は自民党全体に広がるのか。参議院議員の片山さつき氏が3月19日の「報道1930」(BS-TBS)に出演し、商品券について「もらったことがある?」との直球質問に答える一幕があった。

 松原耕二キャスターが「普通の感覚で言うと、上司が部下に10万円ずつ配るというのは想像できないんですが」と述べて、ポケットマネーで10万円の商品券を配ったことについて「この場合は政治資金規正法の問題にあたらない。これでいいですか?」と尋ねると、片山氏は、「その時の状況が、総理ご自身が個の政治家として『後輩に』とおっしゃってるんだったらそうなんでしょうから、これが国民のご理解が得られるかっていうとこれはまた別だと…理解が得られていないとおっしゃってるわけだから。それは説明をして…」と語った。

 その後、片山氏が「私自身が新人だったのは20年前ですけれど…」と話したところで松原キャスターが「その時はもらいました?」と質問。これに片山氏はこう回答した。

「私、当選してすぐに政務官になっちゃったんですけど、その新人の時の会があったかどうかはよく覚えてないですけど、こういったものを頂いた記憶はないんですよ。政務官だけが呼ばれて何か頂いた記憶もないので…」

 松原キャスターが重ねて質問をぶつけても「私はないですね、初当選も45歳だから若くないけれども、いずれにしても新人の時の記憶がないんで…」と片山氏は「記憶がない」と繰り返したが、ネット上では《記憶喪失は自民党のお家芸》《もらってないなら、もらってないって言いなよ》《10万円の商品券もらったら記憶に残るでしょ》などといったコメントが寄せられていた。

 新人時代の記憶がすっぽり抜け落ちているだけなのか、それとも…。

「片山氏が初当選したのは2005年。当時の小泉純一郎総理が郵政民営化法案を通すために衆議院を解散して臨んだ衆議院選挙で自民・公明の与党が圧勝しました。この選挙で初当選した新人議員、いわゆる“小泉チルドレン”は83名。もしも新人議員への10万円分の商品券が慣例化していたら、それこそ膨大な額にのぼり、ポケットマネーでは支払いきれないはず。それに党内で“変人”と言われた小泉元総理のことですから、商品券を配布していた可能性は低いのでは…」(政治ジャーナリスト)

 いずれにせよ「記憶がない」の返しはマズかったか。

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