獲得賞金1億7341万円(9月26日終了時点)の2位で稲見を猛追するのが小祝さくら(23)だ。
「稲見とは違ってほんわかとした性格ですが、現状は足踏み状態。プレーにムラがあり、その差が出ています」(宮崎氏)
今年3月だけで2勝をあげたものの、その後は優勝から遠のき、7月「GMO&サマンサカップ」では予選落ちと低迷した。
「小祝はこの2年間、休みなしでツアー皆勤賞を続けていて、9月末の『ダンロップ女子オープン』で実に118試合です。ところが東京五輪でツアー開催がなく、そのリフレッシュ効果もあって『NEC軽井沢72』と『CAT Ladies』を2週連続で優勝した。初体験の休みがよほど快感だったんでしょう。試合後の会見で『今年、1試合休みます』と宣言したほどです」(ゴルフ担当記者)
しかし、1位の稲見との差は約3300万円。少しでも賞金の上積みを図るため、後日「年内全戦出場」と前言を撤回している。
「この連続Vの陰の主役となったのが、軽井沢戦で使い始めたニューパターです。初日に6連続バーディーのロケットスタートを成功させると、そのまま首位を譲らずの独走Vを決めた。この〝新兵器〟は『ワールドクラフトデザイン』というブランドで、地元・北海道のワールド山内社製。小祝が使用したのと同じ製品は300万円と高額で、一般販売モデルでも最低100万円の値が付いています」(ゴルフ担当記者)
この連続Vを呼び込んだ小祝パターを手に入れようと、メーカーには問い合わせが殺到しているという。
9月の連続優勝で、5人の中では大器晩成型の西村優菜(21)が「賞金女王争い」に急浮上してきた。
「大阪の普通のサラリーマンの家庭に育ち、買ってもらったクラブを抱いて寝る庶民派ゴルファー。焼き肉好きで『ダンロップ女子オープン』の時は地元名物の牛タンを毎日食べて優勝している。安田祐香(20)らと同じ『ミレニアム世代』の一角を成す、女子プロゴルフ界最小(身長150センチ)の遅れてきた大器ですね」(ゴルフ担当記者)
注目すべきはドライバーの平均飛距離。女子のトップが原英莉花(22)の259ヤードなのに対して、西村は230ヤード。実に30ヤードも後塵を拝しているのだ。
「原は身長173センチもありますから飛距離ではかないませんが、そのぶん、ショットが曲がらず、大崩れしないのが西村の武器です。そういえば、西村の身長については疑惑もあります。6月の『サントリーレディス』で会見に飛び入りした稲見から『本当に150センチあるんですか』とイジられていたように、実はもっと低いんじゃないかと。顔はアイドル級にかわいいんですが、グリーン上ではずんぐりした体型が映えない。なので、原などスタイル抜群の選手との2ショット写真は使えないんです」(専門誌カメラマン)
*「週刊アサヒ芸能」10月14日号より。(3)につづく