日本初の女性総理を目指し、自民党総裁選への出馬を表明している高市早苗前総務大臣。彼女が事実上の選挙公約として提唱する経済政策は、基本的にはアベノミクスを継承した内容となっている。
ただし、その一方で成長戦略として新産業創出のための投資を強く意識したものとなっており、さらに物価安定目標であるインフレ率2%を達成するまでプライマリーバランス規律を凍結するといった違いも打ち出している。この政策案は「日本経済強靭化計画」と名付けられ、本人は「サナエノミクス」とも呼んでいる。
仮に総裁になれば流行語になりそうだが、そんな彼女は過去にとんでもない珍公約を掲げていたことを知っているだろうか。
それは「もし阪神が優勝したら、読売新聞本社前で六甲おろしを歌う!」というもの。03年に阪神が18年ぶりにリーグ優勝を果たした際、一部のスポーツ紙や雑誌がシーズン中に虎党の各界著名人に「優勝したら○○やります!」という公約企画を実施。取材に応じた高市議員が挙げたのがコレだったわけだ。
「関西出身の彼女は、子供のころから大のタイガースファン。学生時代はよく甲子園に応援に行っていたそうです」
そう語るのは、当時公約企画を担当していたライター。しかも、この公約は単なるリップサービスではなく阪神が優勝した後、本当にやってくれたというから驚きだ。
「でも、読売新聞本社前は道路の使用許可が下りず実行できなかったんです。それでも汐留の日本テレビ社屋前の広場に場所を移し、宣言通り六甲おろし熱唱してくれました。しかも、阪神のハッピに『祝・阪神優勝』と書かれたたすき姿。タイガース愛の深さを感じました(笑)」(同)
芸能人ならともかく当時すでに国会議員だったにもかかわらず、ここまで身体を張るとは立派。やはり政治家にとって公約とは、どんな内容でも必ず守るべきモノなのだ。