「スタバ」閉店前の“2割引き”全国展開に微妙な声が出たワケとは?

 コーヒーチェーンの「スターバックス」は、8月23日からフードロス削減のため店内で販売するフードメニューの一部商品を閉店の3時間前をめどに20%オフにする取り組みをスタートさせた。

「スタバでは消費期限が切れたフードの廃棄量が商品全体の15%を占めていて、従業員の提案を受け今年3月に東京、埼玉の約90店舗で1カ月間、実験的に割引を実施したころ利用客や従業員からも好意的な意見が多かったことから、全店での実施を決めたといいます。値引きされるのはドーナツ、ケーキ、サンドイッチなどの翌日まで持ち越せない食品が対象で、店舗ごとに在庫状況に応じて割引価格で販売します」(フードライター)

 値引き販売された売上の一部は、こども食堂の支援に取り組むNPO法人に寄付されることもあり、ネット上では《素晴らしい取り組み。スタバのブランドイメージから値引きには抵抗があったと思うがよくやってくれた》など称賛する声もあるのだが、《スタバって元々の商品が高いから2割引って微妙。あんまり廃棄量に影響なさそう》《スタバって意識高い系が多いからむしろ2割引になったら、逆に買わない人も出てきそう》など、値引き効果を疑問視する声もチラホラ見られる。

「販売数の調整や販売価格自体の見直しなど、もっと根本的なフードロス対策があるのは事実。しかしスタバのブランドイメージ等々を考えれば、2割引きも対策の第一歩としては良い取り組みなのではないでしょうか。割引価格では購入しづらいという意見はあるものの、支援にも繋がるということが、言われるような“意識高い系”の客にとっても購入の動機付けになるかもしれません」(ITジャーナリスト)

 今後のさらなる取り組みに期待したい。

(小林洋三)

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