米コーヒーチェーン大手「スターバックス」が、ドリンクを提供するバリスタの4人に1人が3カ月以内に退職していると「ウォール・ストリート・ジャーナル」に報じられた。
「同紙によると、スタバは店舗改革に向けて動き出しており、その中にはバリスタと呼ばれる店舗従業員がフラペチーノを作るための工程の見直しも含まれているといいます。実はアメリカのスターバックスではバリスタの離職率が非常に高く、3カ月以内に25%が辞めていくといい、その原因を同社のハワード・シュルツCEOは、アイスドリンクの人気の高さにあると指摘。アイスドリンクはホットドリンクを作るより手間がかかるため、フラペチーノを作る『ややこしさが離職の原因』とし、従業員の定着率向上のために工程の見直しを行うことになったようです」(ネットライター)
スタバといえば、かつて従業員の離職率が低いことで有名だった。その理由には、研修にしっかりと時間をかけることや、性別・人種にかかわらず同一賃金であること、全従業員に対して健康保険が適用されることなどが挙げられていたが、実は今の世代にとっては、それよりもフラペチーノを作る難しさが引っ掛かっているというから驚きだ。
「これに日本のネット上では、《確かにフラペチーノはすぐに新作が出るし、そのたびに工程を覚える煩わしさはあるだろうね。でも、そんなことで辞めていたら日本のコンビニで働くなんてもっと難しい》と指摘する声も見られます。確かに、日本のコンビニは大量にある商品の位置を覚えて品出しをしなければなりませんし、ドリンクの提供やホットスナックの調理、宅配便の手配などなどやることが増えすぎて『もはや重労働』などとも言われていますからね。フラペチーノが煩わしいとなると、日本のコンビニのバイトはかなりハードルが高いと言えるでしょう」(同)
東京五輪では海外メディアに日本のコンビニのサービスの良さが絶賛されていたが、日本の従業員に求めるレベルの高さは海外で通用しないとも言えるだろう。
(小林洋三)