ラオックスの“7店舗閉店”に出た「後手すぎる」の指摘!

 8月13日、家電量販店のラオックスは休業中の3店舗を含む全13店舗のうち、東京と近畿にある7店舗を閉店させると発表した。具体的な店舗名や閉店時期などは明らかにされていないが、これにネット上では疑問の声が上がっている。

「同社は今回の大量閉店について、『新型コロナウイルス感染拡大の影響によって国内リテール事業の主要顧客であった中国からの訪日旅行客が入国できない状況が継続していることに加え、中国以外の国からの訪日旅行客の回復も目途が立っていない状況が長期化』していることを挙げており、同時に2021年12月期の連結業績予想も下方修正することを発表しています」(経済ジャーナリスト)

 ラオックスは昨年、12店舗を閉店させているが、新たに7店舗閉店させることにネット上では《訪日中国人向けの商売をしてたけど、まだインバウンド需要が早期回復することを期待してたってことか。さすがに判断が遅すぎでは》《中国人向けの商売をするのは構わないけど、日本人を忘れたような商売》《インバウンド頼みで商売してたところはどんどん弱っていくんだろうし、ラオックスはその象徴みたいなもんだからね》など厳しい意見も少なくなかった。

「ラオックスは09年に中国の家電量販店である蘇寧電器の傘下に入ると、完全に訪日中国人向けの免税店となっていました。一時はそれで売上を伸ばしていましたが、コロナで顧客を失う結果を招いてしまいましたね。なお、今後は若い世代に人気の韓国の化粧品や雑貨などの販売を強化していくといいます」(経済ジャーナリスト)

 韓国ブームも一時よりは下火になっているだけに…。

(小林洋三)

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