宇佐美貴史、ガンバへの「2度目の出戻り」報道に疑問の声

 サッカー選手にとってヨーロッパのクラブチームでプレーすることは夢。日本からも多くの選手が欧州に渡っているが、思うような結果を出せずに日本に帰ってくる選手も少なくない。だが、出戻りが2度となるとレアケースだろう。そんなパターンになりそうなのが、日本代表の宇佐美貴史である。

 宇佐美は11年にガンバ大阪からドイツの名門バイエルン・ミュンヘンに移籍。各国の代表クラスが揃うメンバーの中でポジションを掴みとることができず、翌年にはやはりドイツのホッフェンハイムに移籍した。ホッフェンハイムではレギュラーを勝ち取るが、シーズン途中からベンチを温めるようになり、シーズン終了後にG大阪に復帰した。

 16年に再びドイツ・ブンデスリーガに挑戦。現在はデュッセルドルフに所属している。21年の夏まで契約が残っているが、古巣のガンバ大阪が今夏、宇佐美の獲得を目指していると報じられた。

「G大阪は5月12日の第11節が終わった時点で16位と低迷しています。16位はJ2のチームとJ1参入プレーオフを戦い、勝たないとJ2降格。起死回生の一手として宇佐美を獲得するようです。獲得のために必要な移籍金がいくらになるのか調査しているようで、本人も復帰に前向きだとか」(スポーツ紙記者)

 つまり宇佐美はG大阪に請われてチームに復帰することになる。とはいえ、欧州挑戦で2度とも結果を残せなかったというイメージはぬぐえない。

「2回も欧州に行けたということは、それだけ宇佐美が評価されていたことの証。ですが同じ歳の韓国代表選手であるソン・フンミンがイギリスのプレミアリーグ、トッテナム・ホットスパーで不動のレギュラーとして活躍。UEFAチャンピオンズリーグの決勝進出に多大な貢献をしたのと比較すると残念な結果ですね」(前出・スポーツ紙記者)

 日本復帰を心待ちにする一方、石にかじりついても欧州に残って活躍してほしいというのもサポーターの偽らざる気持ちだろう。

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