世界的プレイヤーが数多く在籍することで知られるドイツ・ブンデスリーガにおいても、日本代表MF宇佐美貴史のドリブルスキルは際立っているようだ。
ブンデスリーガの運営する公式YouTubeチャンネルが、1月にピッチ上で披露された全プレイヤーのスキルやテクニックを格付けするベスト5を発表し、デュッセルドルフに所属する宇佐美の華麗なるドリブル突破が見事5位にランクインした。
観客の度肝を抜き、ブンデスリーガ公式をも唸らせる宇佐美のプレーは1月27日にフル出場したリーグ第19節のライプツィヒ戦でのもの。左サイドのライン際でパスを受けた宇佐美は俊敏な身のこなしと切り返しで相手選手を置き去りにすると、キレキレのダブルタッチを見せて2人目のプレッシャーもスルリと避けてみせた。
合計3人の選手に囲まれながらの華麗なる芸当には、ネット上からも続々と賞賛の声が届くも、「正直、宇佐美ならあれくらいできることは知ってる」「持ってる力を安定して出せたら結果出るんだけどね」「宇佐美にしては何てことないプレイかな。もっとできる選手」など、より高みを期待するようなコメントが目立つのは才能豊かな宇佐美ならではといったところだろうか。
「ドイツのスキルランキングで“1月”という縛りがありながらも、5位に入ったことは凄まじい偉業ですし、宇佐美にとっては今後への自信につながるでしょう。しかし、同時に宇佐美を応援するファンが指摘するように、彼の最大の課題はプレーにムラがあることで継続した活躍や結果を残すことができていないという点です。その辺りのウィークポイントをカバーし、安定性が増せば、間違いなくワールドワイドに奮闘できるだけのポテンシャルを備えた選手ですからね。今回のような華麗なドリブル突破を見られる機会を増やせるよう努めてほしいところです」(スポーツライター)
フランク・リベリやアリエン・ロッベン、マルコ・ロイスといった著名な実力派が顔を揃え、圧巻のテクニックが毎週のように披露されるブンデスリーガにあって、そのボールコントロールに現地からも賞賛の言葉が寄せられた宇佐美。過去にはドイツの地で大きな失望を味わった経験もあるだけに、現在の宇佐美はどこか一皮向けた印象となっている。
(木村慎吾)