英プレミアリーグのトッテナムに所属する韓国代表FWソン・フンミンが試合中のラフプレーにより、大きな批判に晒されている。
事の発端は、11月3日開催のプレミアリーグ第11節エヴァートン戦でのポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスに対するソンの危険なタックル行為だ。78分に後方からソンのスライディングタックルを受けたゴメスはそのまま勢い余って味方に激突し、右足首を脱臼骨折。あらぬ方向へ足首が曲がってしまう衝撃映像は世界中のサッカーファンに戦慄を走らせた。
そんな危険タックルを見舞ったソンは、地面に転がりながら痛みのあまり叫び声を上げるゴメスを見て顔面蒼白に。その一部始終を見ていた主審も当初ソンヘ提示しかけたイエローカードから、事の重大さを認識し、一発退場のレッドカードへ差し替えたほどだ。
「ソンはショックでチームスタッフに抱えられながらピッチを後にし、ゴメスへの罪悪感が伝わるような憔悴ぶりでしたが、その4日後に開催されたUEFAチャンピオンズリーグのレッドスター戦では通常通り先発出場し、2ゴールを決める活躍を披露しました。しかし、世界各国のメディアからゴメスへのタックルを非難されている状況を察してか、得点後も喜ぶ仕草やパフォーマンスを見せず、試合後には『ここ数日間は本当に辛かった』『今回のゴメスへの事故については申し訳なく思っている』と謝罪。こうした猛省の姿に同情の声がある一方、一部サッカーファンからは『明らかに報復を意図とした背後からのタックル』『数試合の出場停止が妥当』『本当に悪いと思ってるなら試合には出ずに謝りに行くべき』との指摘もあがっています。というのも、ソンは昨シーズン終盤にも相手選手と揉み合いの末に報復で突き飛ばし、審判から退場処分を受けてしまった“前科“がある。普段は温厚でも熱くなるとカッとしてしまうため、今回のゴール後の反省した態度についても『パフォーマンスが過ぎる』『なぜか被害者ヅラ』などと手厳しい批判を受けてしまいました」(スポーツライター)
なお、真の被害者であるゴメスはすでに手術を終えており、復帰までにはおよそ半年から1年を要すると報じられている。相手選手に長期の離脱を強いてしまった手前、しばらくの間ソンは大人しくプレーを続けるのが無難と言えるかもしれない。
(木村慎吾)