2年前の来日時、ホテルの日本人スタッフに向けた軽口トークがまさかこんな大事になるなんて、本人には青天の霹靂かも?
株式会社コナミがスペインリーグ・バルセロナの中心選手、アントワーヌ・グリーズマンとのアンバサダー契約を解除すると発表し、SNSでは称賛の嵐となっている。
「ホテル内で同じクラブに所属するウスマン・デンベレとサッカーゲーム、ウイニングイレブン欧州版をプレーしようとした際、言語変換がうまくいかずホテルスタッフを呼び、そこで苦戦するそのスタッフたちをフランス語のスラング混じりの言葉でからかったことが物議に。直訳されるほど意図的な差別目的ではなかったとも言われていますが、それでも世界的に有名なサッカー選手の言動だったことで日本国内から批判が噴出しました。ついには両選手も謝罪、バルセロナのメインスポンサーを務める楽天の三木谷浩史会長にもグリーズマンは直接謝罪を入れたそうです。それでも、スポンサーのトップだけに謝ったところで日本人の怒りが収まるわけもなく、《三木谷さんは許しても私は許さない》なんて声もネット上にあがっていました。そんな折、ウイニングイレブンの発売元である株式会社コナミが、突如として『遊☆戯☆王トレカ』のアンバサダーに就任していたグリーズマンとの契約を解除。この毅然とした行動に『英断』の声もありました」(スポーツライター)
SNS上では《100%支持します》《コナミは個人契約だから解除するのは賢い》《世論に押されてコナミも踏み切ったんだろうね》《これぐらい突き放さないと差別はなくならない》《これぞ自業自得》などとコナミを絶賛、溜飲を下げた人が多かったようだ。
「多くのスポンサーを抱えているグリーズマンにとって、コナミ1社が外れたところでさほど金銭的な痛手ではないかもしれない。でも、世界的なサッカー選手が世界一有名なサッカーゲームを提供している企業から切られることは、非常に大きなイメージダウンだと思います。五輪の観客問題など、とかくスポンサーは悪者にされがちですが、こうした行動で差別をなくすきっかけとなりうるわけですから、今後も長いものに巻かれることなく厳しい姿勢を見せてほしいですね」(前出・スポーツライター)
コナミは公式HPで「株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、スポーツの理念がそうであるように、いかなる差別も許されるものではないと考えています」とグリーズマンとの契約解除の理由を説明している。
(飯野さつき)