コロナ禍で通年の必需品となったマスクだが、SNS世代を中心に“韓国マスク”が大流行中。日本企業の間でも同基準を満たしたマスクの開発、販売が続々と行われている。
インスタグラムでは「＃kf94mask」というハッシュタグとともにマスクをおしゃれに装着する写真が連日投稿され、インスタグラマー達はこぞって《TWICEのサナがつけてたから買ってみた！》《BTSとマスクもおそろい》などと韓流アイドル御用達の韓国マスクを自慢しているようだ。
この「KF94マスク」というのは韓国食品医薬品安全処の認可を受けたマスクの総称で、「KF」は「Korea Filter」を意味している。韓国では医薬部外品に分類されており、医薬部外品製造許可を受けた工場で生産され、飛沫の拡散抑制やフィルター性能の高さでは、医療分野などでも活躍する「N95マスク」と同様の規格を満たしていると言われている。
さらに、日本では珍しい三つ折りの立体形状のおかげで呼吸がしやすく、化粧品がマスクについて汚してしまうという女性達の悩みも解消した優れものだ。米国の国立生物工学情報センターが「N95マスクとKF94マスクは同等に有効である」と発表したことから世界的に注目を集めている。
国内では昨年10月末より福岡の株式会社アバンティが日本初の「KF94マスク」を発売し、わずか3ヶ月で累計20万枚を売り上げた。先月末には大阪の企業も発売を開始し、今後国内でもよりいっそう浸透していくことが予想される。
しかし一部では偽物も出回っており、購入の際に注意が必要だという。
「フィルター性能としては認可を受けていないにもかかわらず、特徴的な立体構造のみを流用しあたかも認証を受けたように販売するパクリ商品も一部では見受けられます。本物と偽物の見分け方としては、韓国国家機関である韓国食品医薬品安全庁発行の『KF94認証』の証明書を販売サイトに掲載しているか否かで確認することができますが、その証明書も偽装されたものを掲載して販売されていたというケースも確認されています。現段階では信頼できる企業を十分にリサーチして購入する必要があるようです」（経済誌ライター）
韓流アイドル効果で日本でも大流行の兆しを見せはじめた韓国マスクだが、悪質な類似品に注意が必要だ。
（浜野ふみ）
