社会学者の古市憲寿氏が3月17日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演し、同番組MCを務める小倉智昭と対談する様子が放送された。
1999年の放送開始から22年目を数え、間もなく終了を迎える「とくダネ」。この日の放送では、最終回に向けた特別企画として、およそ9年間にわたって共演した古市氏と小倉の対談の模様がVTRで流された。
その中で、古市氏はお得意の“毒舌芸“を連発。最近になってインターネット上での「世間の反応」を気にするようになったという小倉に向けて、「めちゃめちゃ叩かれてますよ」とわざわざ告げ、「でも不思議なのは、(直接)会って喋るとそんなことは思わないが、テレビで見ると意地悪ジジイに見えるんですよ」と大先輩のメインMCを相手に言いたい放題だ。
ただ、小倉はこの失礼な表現に対し、「怖そうに見えるらしいんだよね」と冷静に返答。古市氏からは、カメラの画面を介さずに接すると、それほど怖くはないとのフォローが入り、小倉は「そういうことをもっと番組で言わないから、俺がドツボにハマる」と自虐していた。
その後、2人の貴重な対談映像が終わり、スタジオトークに。ここでも古市氏は、番組終了後の小倉の活動について気にかけているような様子を見せたものの、「(小倉について)日本中がボケて死んじゃうんじゃないか心配している」と発言。スタジオが微妙な空気感に包まれると、小倉は「ボケる前に化けて出てやる」と返し、古市氏を喜ばせている。
「対談中から終始、小倉を『おじいちゃん』と呼ぶなど、かなりキワどい表現で大御所MCを翻弄した古市氏。ただ、一連の言いたい放題の言動に対し、小倉は常に大人の対応を見せ、どこか夫婦漫才のようなやり取りに昇華させていました。ネット上でも、この2人にしかできないような一連の掛け合いについて、『年齢差を感じなくて、とても仲が良いと思います。このコンビが見れなくなるのが残念』『古市君、小倉さんのこと本当に好きなんだなと思った。孫とおじいちゃんって感じ。観ていてほっこりした』『すごく相性が良い。小倉さんが柔らかく見えるし』『小倉氏は古市をとてもかわいく思っていると感じた!』と好評な反応が並んでいます。芸能界に50年以上身を置き、73歳の超大御所となった小倉ですから、なかなか古市氏のようにズバズバと物言いしてくる若者は珍しく、意外にも居心地の良さを感じているように見えました」(テレビ誌ライター)
3月26日の最終回を前に、新たに「意地悪ジジイ」との異名を頂戴した小倉。同番組以外でも、この不思議な空気感を纏うコンビが揃うことを期待したいが、どうなるか。
(木村慎吾)