トラウデンはコメント拒否?「めざまし8」谷原章介の司会力に小倉智昭を惜しむ声も

 朝の情報番組「めざまし8」(フジテレビ系)の7月8日放送回で、コメンテーターとして出演しているモデルのトラウデン直美が放った予期せぬコメントが、いまだ視聴者の間で波紋を広げている。

 番組では政府が新型コロナウイルスの感染拡大が続く東京に4度目の「緊急事態宣言」を出す方針を固めたことを取り上げ、番組MCの谷原章介から「どういう対策、緊急事態宣言以外で何をやるべきだと思います?」と聞かれたトラウデンは「これまでにも日本の国民はかなり我慢してきたと思うので、あとはワクチンが進むしかないのかな。イギリスとの比較を見ても、あそこまで大規模に(イベントが)できるのは、ワクチンが2回目は7割近く進んでいるからだろうと思いますし、あそこまで行けば、あとは自己責任っていうふうにすればいいんでしょうけど」とコメント。

 すると谷原は、その返答に対してさらに「そこに行くまでに政府も進めているんですけど、なかなかうまくいかない理由があるんですが、でもそこに至るまでには、何か対策が必要だと思うんですが、そこどうされるべきだと思いますか?」と追及。

 この追撃質問にトラウデンは「対策? 私に聞かないでください。わからないです、さすがに」と返答に困り、苦笑いを浮かべていた。なかなか情報番組ではお目にかかれない展開にスタジオからは笑いが起こっていた。

 ただ、このトラウデンの受け答えに一部の視聴者からは当初、「いやいや、コメント用意してくるべきでしょ」「これはコメンテーター失格!」などトラウデンへの苦言が多数見られていたのだが、中には「え、分からない事を分からないと答えるのは正しいことでしょ」「これは谷原さんが聞く相手を間違えてる気がする」などとトラウデンを擁護する声もあり、徐々に「谷原さんの進行って、ちょっととんちんかんだよな」「谷原さんは司会に向いてないと思うわ」「小倉さん、復帰してくれないかな」と、番組MCの谷原の実力不足を指摘する声も見られ始めた。

「6月放送回では、全仏オープン棄権を発表した大坂なおみについて、『SNSだけではなく会見でも主張してほしい』と呼びかけるも、その後、大阪がうつ病を公表すると翌日の放送で『こういう辛い立場の方に申し訳ないことを言ったなと、改めて思った』と、素直に謝罪したりと紳士な振る舞いで株を上げた谷原。ですが、それが良さでもある反面、当たり障りのない発言しかしない印象も強く、コメントも綺麗ごとばかり並べてつまらないなどといった指摘も多いです。また、コメントや質問が的外れだったり、同じような質問を繰り返していることもありますから、司会者としてのスキルはやはりそこまで高いとは思えません。また、木曜スペシャルキャスターを務める社会学者の古市憲寿氏の扱いもそれほど上手くないこともあり、どうしても前番組『情報プレゼンター とくダネ!』でMCを務める小倉智昭氏と比較されがちなところもあります」(エンタメ誌ライター)

 同局の東京五輪の情報スペシャルキャスターに就任したことで、同番組の13日放送回に出演した小倉氏に対して「できたら、オリンピック後も週1ぐらい来ていただけないかなと思うぐらいなんです」と、レギュラーコメンテーター就任を熱望していた谷原。

 それほどMCとしての評価が高くないことは谷原自身も分かっているからこその小倉へのSOSなのかもしれないが、まだ番組がスタートして3か月ほどなだけに、少しずつでも認められるように頑張って欲しいところだ。

(田中康)

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