買い手市場で交際料金が大幅下落、パパ活アプリに「元自衛隊員」大増殖のワケ

「もはや完全な買い手市場。以前は食事やお茶だけで5000円から8000円のお小遣いがもらえたのは過去の話。とくに首都圏にいたっては、バイト先の飲食店が休業した学生や、会社から解雇を言い渡された女性が続々とマッチング市場に参入。複数のパパの“プロ彼女”として生計を立てる女性が増えました。結果的に、全体的に値崩れを起こして、“最後までの交際料金”が以前は2万円台だったのが、1万円前後、なかには5000円というケースも見られます」

 こう話すのはパパ活市場に詳しいフリーライター。コロナ禍の大不況もあって、世間に広く浸透した「パパ活」。一般的に、肉体的な奉仕活動と引き換えに、支援という名目で金銭を受け取ることを指すが、こうした売り値の大幅下落とともにささやかれているのが、美人局の横行だという。被害者男性を取材した経験を持つ裏社会ジャーナリストが語る。

「もっとも多いのは、女性がパパ志願者を自宅に招き入れて、性的行為に及んでいる真っ最中に男たちがドカドカと入ってきて『俺のカノジョに何やってんだ!』と金銭をせびられるケース。その場で免許証や社員証を没収され、弱みを握られたら最後、家族や勤務先にバラされたくなければ…と金銭を要求してきます。ここで言う“自宅”も犯罪者グループが美人局用に借りたマンションだったりするのですが…。だから『ホテル代がもったいないから私の家でいいよ』とか、『ホテル街だと誰に見られるかわからない』と、繁華街での逢瀬に拒絶反応を示す女性は要注意と言われています」

 こうした美人局は手口も巧妙化しており、女性の“自宅”に行かずとも、どこにワナが仕掛けられていても不思議ではない。前出のジャーナリストによれば、ホテルで性的行為を終えた途端に「ムリヤリされた」と泣き始め、その場で警察に通報しようとした女性もいたという。目的は“示談金”という名目の口止め料だと思われる。

「すでにSNS上では、こうした美人局の被害者の男性が次々と新情報を投稿。『〇〇というアプリの〇〇ちゃんのバックにはヤバい男がいる』といったコメントで注意を呼び掛けています。こうした地雷女性を避けるコツとして注目されているのが男性側のプロフィール。自己紹介の欄に『元自衛官です』『空手有段者です』『大学までボクシングやってました』といったイカツイ言葉を並べておくことで、美人局女性からのアプローチが一気に減るとか。しかし、この対処法も今ではかなり広まってしまって、某大手のパパ活アプリの男性陣を覗いてみると、『元自衛官』の多さに驚かされます(笑)」(前出・フリーライター)

 元自衛官“大増殖”のワケは、殺伐とした美人局の横行にあったようだ。だが、ウソはいつかはバレるもの。そもそも金銭のやり取りを伴う交際は、法に触れたりトラブルに巻き込まれるリスクもあるので、慎重を期してほしい。

(平沼エコー)

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