3月5日発売の「FRIDAY」が報じた静岡放送の「社内W不貞」は大きな話題となった。お互い配偶者と子を持つ身でありながら、大石剛社長(51)と同局に所属する原田亜弥子アナウンサー(40)が手つなぎデートや1泊のゴルフ旅行を楽しむなど、不謹慎な交際模様が暴かれる形となった。
「記事を読む限り、2人は互いに好意を抱いている様子でしたが、実際、社員アナといえども、局の上層部や番組プロデューサーなど、権限を持つ男性には逆らえない風潮がありますからね。番組から干されて他部署に異動なんて事態は避けたい。W不貞とまではいかなくても、女子アナが接待の席に呼び出されたり、性ハラまがいの言葉を浴びせられたりといったことは日常茶飯事。どこの局でも誘いを断らない女子アナは重宝される傾向は強いですね」(キー局関係者)
その背景には知られざる冷遇実態があるという。
「局によって待遇はバラバラですが、ローカル局でも正社員として入社するのはかなり狭き門。その採用試験で漏れた子たちは、契約アナや契約キャスターという形でどうにか局に入り込むわけです。給与は手取りで20万円くらいでしょうか。局の契約形態によっては、昇給やボーナスもありません。『いつかは正社員に…』と夢を抱くものの、30歳を過ぎると肩たたきにあう傾向が強いですね」(芸能記者)
そうした地方アナに熱視線を送るのが艶系のスカウト業界だ。これまで多くの美女タレントやピンク嬢を発掘して艶ビデオに送り込んできたというスカウトマン男性はこう話す。
「艶ビデオ業界で『元アナ』『地方アナ』と銘打ってリリースすればたいていヒットするので引く手あまた。かつては入社3カ月の契約アナに局を辞めさせてスカウトしたこともあります。地方で冷遇されてきた女子アナは経済的にもギリギリの生活を送ってきたこともあって、多額のギャラにつられやすいという面も…。また、局内で性ハラまがいの被害を受けたり、接待を強要されてきたせいか、男への免疫もある。そういう意味ではスカウトしやすい業種と言えますが、かつて私がスカウトした地方局のアナのなかには、長年のストレスからか、手首が傷だらけという女性もいました」
今回、「静岡放送」を舞台にした“不貞劇”では、特定の男女の仲であることを否定しているが、毎年のように艶ビデオ業界で「元女子アナ」がデビューする背景には、さまざまな悲哀がありそうだ。
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