以前はどこのホールもパチンコが1玉4円、パチスロは1枚20円だった貸玉率。しかし、2000年代半ばごろから既存のレートよりも安い低価格パチンコ・パチスロが増え始め、現在はほとんどのホールが導入。なかには全台低価格コーナーという店舗もあり、それ目当てに通い詰めるお客も多い。
ちなみに低価格といっても貸玉率はホールによってさまざま。パチンコの場合、多いのは2円や1円だがそれよりさらに低いレートの低価格コーナーも存在する。
そこで全国の99%のホール情報が掲載されている「P-WORLD」で低価格パチンコの設置店舗をチェック。すると、もっとも低い貸玉率は0.1円であることがわかった。
つまり、これは1000円でドル箱5箱分に相当する1万発のパチンコ玉が出てくるということ。1玉4円だと同じ1000円でも250発しか出てこないため、仮に一度も大当たりを引けなくても時間に換算すると40倍も長く遊べる計算になる。ゲームセンターのパチンコよりもはるかに良心的だ。
「0.1パチの場合、基本的に100円単位で貸玉を行うため、1000円分負けるのも大変です。どんなに出しても大勝ちは無理ですが、同時に大負けすることもありません。そのため、年金暮らしの高齢者にはとても人気で、稼働率は非常に高いです。まあ、店側の儲けはほとんどないですけどね(笑)」
そう話すのは、パチンコ専門誌の編集者。0.1円パチンコホールは少なくとも全国に12店舗あり、もっとも多かったのが北海道の3店舗。次いで千葉と埼玉の2店舗、このほか群馬・茨城・東京・愛知・兵庫にも1店舗ずつあるのが確認できた。
ギャンブルらしい一攫千金という魅力には欠けるが、お金をなるべく使わずに思う存分パチンコを打ちたい人には最適。少額ながら勝てる可能性はあるし、小遣いの少ないサラリーマンにはオススメの趣味と言えるかもしれない。
(トシタカマサ)