一発逆転を狙って海外進出? ベトナムでパチンコがブームに!

“30兆円市場”だったのは今や昔。「レジャー白書2021」(日本生産性本部 余暇創研)によると、四半世紀で半分以下の14.6兆円まで縮小してしまったパチンコ産業。全国各地で閉店が続いており、これまでなんとか持ちこたえていたマルハンなどの業界トップクラスのチェーンですら苦しい状況だ。

 だが、なかには国内に見切りをつけ、海外に活路を見出すグループも。国外ではお隣韓国にもパチンコ店が多数あったが、06年の法改正により禁止に。現在は台湾に数十軒、米国はグアムに数軒、本土にもノースカロライナ州に1店舗だけ営業している。でも、近年新たにパチンコホールが進出し、業界で話題になっている国がある。ベトナムだ。

 2016年、新潟県でホールを展開するパチンコチェーンが同国初となるパチンコ店「MEKONG GAMES」を南部メコンデルタ地方の最大の都市カントーにオープン。その後も首都ハノイやホーチミンにも日本資本のパチンコホールが登場。今年4月にはベトナム中部のダナンにも日本人オーナーが経営する「MILLION GOD GAMING」が誕生し、地元のニュースでも取り上げられている。
 
「ベトナムは国内にカジノが点在しており、パチンコ店も同じ扱い。つまり、法的には合法です。ホールとしての規模は小さいですがパチスロもあり、日本では規制で撤去された機種も置いてあります」(パチンコ愛好家のベトナム在住駐在員)

 ちなみにダナンのホールは南国らしい雰囲気の店内で日本人スタッフも常駐。店名の由来となった2010年代の大人気パチスロ機「ミリオンゴッド」も多数揃っており、広い駐車場やオシャレなカフェも併設されている。

「しかも、通常の大当たりとは別にベトナムでもここにしかないカジノのようなジャックポットサービスまであります。ダナンは日系企業の工場が多く、ベトナム人に混じって私のような駐在員も遊んでますよ(笑)」(同)

 ベトナムは3月から外国人観光客の受け入れを再開し、日本からの直行便もある。旅行や出張で訪れる機会があれば、立ち寄ってみてはいかが。

(トシタカマサ)

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