凋落著しいと言われながらも日本の余暇市場の3分の1を占めているパチンコ産業。未だ1000万人近い愛好家がいるが、そんな彼らを食い物にしているのが必勝法や攻略法を謳った情報商材。何十年も前から行われている古典的なビジネスだが、今もネット上では数多くの商材が販売されている。
「世に出回っているパチンコ商材は無数にありますが、本当の意味での必勝法なんてひとつもありません。ウソ八百を並べる詐欺同然の内容だったり、『この演出が来たらアツい!』といった当たり前のことしか書いてないものも珍しくない」
そんな裏事情を暴露するのは、情報商材に詳しいジャーナリスト。実は、パチンコ市場の縮小に合わせて攻略商材も昔ほどは売れなくなってきているという。
「遊技人口が減ったことに加え、ネットで簡単に情報を調べられるので商材を買う人が少なくなったんです。90年代には50万円やそれ以上する高額商材もありましたが、今では高くても数万円。なかには数千円の格安商材も多く、完全に価格崩壊が起きています」(前出・ジャーナリスト)
その一方で、今は副業として情報商材を販売する個人も増えている。しかも、昔と違って意外とまともな内容の商材も少なくないという。
「パチスロだと小役が揃う割合、特定演出の発生などで設定を予測でき、そういった情報をまとめて紹介している商材もあります。あとはホールでの立ち回り術なんかですね。個人の商材だと本人がもともと実践していたものが多く、そういう意味では実用的だったりします。もちろん、専門誌やネットに載っている情報なんかも結構あって、詐欺ではなくてもお金を払う価値があるかといえば微妙ですけどね」(前出・ジャーナリスト)
そもそも本当にスゴい必勝法ならネット上で話題になるだろうし、みんなが買っているはず。そんな商材がひとつもないということがすべてを物語っているのかもしれない。
(トシタカマサ)