筋肉はコロナに弱い!? 武田真治「連続感染」で気になる筋トレと免疫の関係

 年明け早々、新型コロナウイルスに感染していることが判明、療養が伝えられていた俳優の武田真治(48)。ところが、そんな彼が1月16日に再び発熱。検査の結果、インフルエンザに感染しているとして、17日に出演予定だったミュージカル「パレード」への休演を余儀なくされた。

 新型コロナに続いてインフルに“連続感染”とは、気の毒としか言いようがないが、武田といえば、NHKの「みんなで筋肉体操」をはじめ、テレビでマッチョな肉体美を披露してきた。

「20代の頃に顎関節症を患い、その治療のためにトレーニングを始めたそうですが、症状が治ったあともトレーニングを継続、筋トレ歴はかれこれ20年になるのだとか。胸や腕を鍛えるベンチプレスなど、トレーニングメニューは15年前からほぼ同じで、その効果をSNSにアップしていたところ、それがNHKのディレクターの目に留まり、『みんなで〜』への出演が決まり、ブレイクとなったわけです」(スポーツ紙記者)

 憧れの細マッチョとして、常日頃からトレーニングを怠らない武田の“ダブル感染”を受けて、SNS上では《日頃から健康に気を使って、体力にも自信ありそうな方でもコロナにもインフルエンザにも感染って、何かやるせないですね》《本人がいちばん辛いと思うけど、奥さんも大変だなぁ〜》という同情の声がある一方、《タンクトップのイメージだけど冬は厚着を心がけてほしい》《筋肉ばっかり鍛えずに体内のケアもしないとね》《寒いと免疫力が下がるそうだし……やっぱり脂肪をないがしろにしてはあかんね》といったシビアな意見も……。

 たしかに、逞しい肉体を持つアスリートは、風邪をひきやすいというデータがある。医療ジャーナリストは「適度な運動が免疫機能をアップさせるのに反して、激しい運動は逆に免疫機能を下げてしまう」としてこう続ける。

「スポーツ医学の世界で免疫機能の指標に使われるのが、唾液や消化液、涙など粘膜の表面に分泌される液に含まれるSIgA(分泌型免疫グロブリンA)という抗体。これがウイルスや細菌をつかまえて粘膜内部に侵入するのを防いでいるんです。つまり、この抗体がたくさん分泌されるほど風邪を引きにくくなる。ところが、強度の高い運動をすると、このSIgAの分泌量が減ってしまうんです」

 その理由が、ストレスホルモンの分泌にあるという。

「そもそも運動というのは、身体に負荷を与えるという意味で、一種のストレス。体にストレスがかかるとそれに耐えるためにコルチゾール(副腎皮質ホルモン)というストレスホルモン分泌され、その影響で免疫機能が下がってしまうんです」(前出・ジャーナリスト)

 つまり、軽い運動はストレス解消になり免疫力も高まるが、筋トレなどハードな運動を続けると、免疫力の低下を招きかねないというのだ。

「日々筋トレを続けていると、それがルーティンになり、少しくらい体調が悪くてもメニューをこなさなければ…となる場合が多い。武田さんがそうだとは言いませんが、あれだけの肉体を維持するために、かなりストイックな生活を送ってきたはず。筋トレ好きな方は、筋力と同様に免疫力にも気を配ってほしいところです」(前出・ジャーナリスト)

 コロナ禍で、自宅でのトレーニングに励む人が増えるなか、健康のためと始めたトレーニングで健康を損ねては何にもならない。心当たりのある方は、オーバーワークで免疫力を損なわぬよう、くれぐれもご注意を。

(灯倫太郎)

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