インフルとダブル感染も!3種のウイルス「同時流行」で現実になる「トリプルデミック」の恐怖

 インフルエンザの感染拡大が止まらない。東京都は定点あたりの最新の患者数が警報基準を超えたとして、12月26日に流行警報を発表し、あらためて感染対策の徹底を呼びかけた。

 22日までの1週間に報告された患者数は40.02人で、警報基準の30人を大幅に超過している。患者数が警報基準を超えるのは2019年1月以来だ。

 インフルエンザだけではない。新型コロナウイルスの感染も拡大しており、9日から15日までの厚生労働省の速報値では全国平均3.89人で、患者数は11月から右肩上がりだ。

 加えて、マイコプラズマ肺炎も今秋から増加の一途を見せている。最近はインフルエンザとダブルで症状を抱える人も出てきている。

「インフルエンザ陽性と判定された患者が、薬を飲んで静養していたにもかかわらず、一向に熱が下がらないため再診したところ、肺炎を起こしていたというケースもあります。ダブルで罹ってしまった場合は症状も重くなり、後遺症が残る場合もあるので注意が必要です」(医療ジャーナリスト)

 インフルエンザや新型コロナだけでも厄介なのに、さらにマイコプラズマ肺炎が加わる「トリプルデミック」が現実になってきた。うがいや手指の消毒、マスクの着用など、かつての予防法を思い出し、しっかりと感染防止を心がけたい。

(ケン高田)

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