T・ウッズが羨ましい?腰痛欠場の石川遼に「千葉でしか勝てない」の声

 タイガー・ウッズはマスターズで復活優勝を遂げたが、石川遼が復調するのはまだ先の話になりそうだ。

「男子ツアー国内開幕戦の東建ホームメイトカップを腰痛により欠場することが発表されました。選手総会も欠席したほどですから、所属事務所の発表よりも重症なのかもしれません」(スポーツ紙記者)

 石川の欠場が発表されたのは、4月16日。ツアー国内開幕戦の舞台ともなる三重県で選手総会が行われ、2期目に入る選手会長として挨拶をする予定だった。石川は自分が勝てないときも、選手会長としての責務は懸命に果たしてきた。

「ファンとのイベントにも積極的で、そこで勝てない現状を揶揄されても、笑って聞き流していました。内心はムッとすることもあったでしょうが、男子ゴルフ人気回復のために必死に頑張っていました」(同前)

 そんな責任感の強い選手会長が欠場を決めたのだから、重症説が出るのも当然だろう。

「石川が長期スランプに陥った一因にも、腰痛がありました。米国に拠点を置いていた16年シーズン中から腰痛を抱え、以後、パワーではなく、技術で距離を出すフォームに修正しようとしていた。ところが新フォームがしっくりこないようで、今も成績不振のままです」(専門誌記者)

 石川はツアー開幕前の「日神カップ千葉オープン」(4月10~11日)で優勝。ツアー外競技なので「大会連覇」と言っても自慢にならないが、「今季こそ復活!」と周囲も期待していた。ところが、同13日から始まった「岐阜オープン」では予選落ち。そのことからも、今回の腰痛は千葉オープンの後に再発させたと思われる。

「16年に腰痛を患ったときは長期欠場となりました。所属事務所は今回、『2週間で治せるように』と言っていますが、実のところはどうなのか。何といっても石川はお客を呼べる数少ない人気選手ですから、知名度バツグンでファンサービスにも熱心な石川がこのまま国内ツアーを休むとなれば、ギャラリーの入場者数に大きく影響するのは必至です」(同前)

 そういえば去年、千葉オープンに勝利したときも「今年こそは復活」と期待されたが、ツアーでは1勝もできなかった。「千葉でしか勝てない」というヤジも飛ぶが、だからといって無理をして出場すれば腰痛を悪化させるだけ。選手会長の責任感で強行出場し、予選落ちを重ねる悪循環にならなければいいのだが…。

(スポーツライター・飯山満)

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