テレビ業界で大物リストラ本格化!明石家さんまだけが「安泰」と言われる理由

 コロナ過で飲食店や旅行業界などさまざまな業種において経営困難な状態が続く中、テレビ界にも激変の波が押し寄せている。広告出稿が激減し、番組制作のコスト削減のために、出演者のギャラカット、高額ギャラのタレントをリストラする動きが本格化しているというのだ。

 朝の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)でMCを務める人気お笑いコンビ「ハリセンボン」の近藤春菜は、3月いっぱいで番組を卒業する。また、同局では「真相報道バンキシャ!」で2002年の放送開始時からMCを務めてきた福澤朗フリーアナも、今春での卒業が決まったという。その後を継ぐのは、局アナの桝太一だ。

「情報番組の制作費を抑える手っ取り早い方法は、人件費を抑えることです。福澤アナは、フリーになってから年収のゼロが1つ増えたとも言われています。報道番組1回のギャラは150万円と報じられたこともありました。近藤のギャラも1本約50万円と言われています。この人たちを局員にチェンジするだけで、年間にすると相当な額が節約できることになります」(芸能ジャーナリスト)

 1月13日には朝の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)が3月いっぱいで終了となることが、司会の小倉智昭キャスターの口から生報告された。長寿番組の司会を務めてきた大御所のリストラが着実に進行するなかで、唯一安泰と言われているのが明石家さんまだという。

「今のところ、さんまさんの冠番組にメスが入るという話は聞いていません。レギュラー陣がお役御免となる可能性はありますが、不況にあえぐテレビ局にとって、さんまさんはとても有難い存在なんです。というのも、さんまさんはこの20年ほど、ギャラ明細というものに目を通したことがないとか。つまり自身がどの番組でどれだけ稼いでいるのか、まったく把握していないのです。番組が長く続けばギャラのアップを要求するタレントも少なくない中で、さんまさんは絶滅危惧種のような存在。とはいえ、ずる賢い番組スタッフは別のタレントとのギャラ交渉の際に『さんまさんより高いギャラを受け取るつもりか?』とネタにすることもあって、一部の若手からは『さんまさんにはしっかりとギャラを要求してほしい』という声が相次いでいます」(ベテランの放送作家)

 ギャラにうるさいのも困りものだが、無頓着すぎるというのも問題かもしれない。

エンタメ