薬物事件で逮捕、起訴されたピエール瀧被告に関して新たな動きだ。瀧被告をモデルとしたキャラが登場するPS4ソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』の北米・欧州版にて顔と声の差し替えが行われ、新たな映像が4月16日に公開されたもの。海外向けには当初の予定通り、6月25日にリリースされるとしている。
その瀧被告を巡っては逮捕当初、芋づる式に芸能人ルートの摘発が行われるとの報道も少なくなかった。だが実際には、瀧容疑者に薬物を譲り渡した疑いで通訳業の女性が逮捕されたのみ。その女性はバラエティ番組「YOUは何しに日本へ?」(テレビ東京系)に関わっていたものの、決して芸能人ではなく、未だに瀧被告に連なって逮捕された芸能人は一人もいないのが実情だ。
「各メディアでは30代のイケメン俳優や超人気俳優Tの名前などが記載された『薬物芸能人リスト』があるとしており、紅白出演歌手にまで捜査の手が伸びると報じられていました。だが実際には新たな逮捕者が出る気配はありません。これまでの例を見ても、14年に逮捕されたミュージシャンのASKAや、16年に逮捕された元プロ野球選手・清原和博氏の一件でも、関連して逮捕された芸能人はいなかったのが現実。今回の瀧被告にしてもおそらく、芸能人の逮捕には繋がらないと考えてよさそうです」(週刊誌記者)
果たして瀧被告の知り合いに、薬物汚染の芸能人はいないのだろうか。前出の週刊誌記者がその疑問に関して指摘する。
「警察や麻取にとって重要なのは末端の薬物使用者を摘発することよりも、元締めとなる組織を壊滅させること。もちろん薬物の使用現場を押さえたら現行犯逮捕しますが、普段からいちいち芸能人を張り込んで捜査したりはしないのです。むしろ薬物使用を疑われる芸能人を泳がせておき、販売人にたどり着くことのほうが薬物撲滅のためには重要でしょう。そのなかで瀧被告が逮捕されたのは、世間に対して『薬物に手を出したらこんなにも悲惨な目に遭う』という見せしめの目的もあります。ASKAや清原氏など、著名人の逮捕は2年おきくらいに世を騒がせるもの。ある意味、瀧被告がたまたまその巡り合わせに当たったということにもできるでしょう」
もし瀧被告の一件をきっかけに芸能人が逮捕されるとしたら、“瀧ルート”の元締めが摘発され、本物の顧客リストが警察の手に渡ったときなのかもしれない。