アンジャッシュ・児嶋一哉の株が爆上がり中だ。相方の渡部建の多目的トイレ不貞によって、6月以降は片翼飛行を強いられている。だが、高視聴率のまま最終回を迎えたドラマ「半沢直樹」(TBS系)で見せた演技力で、俳優としても再評価。渡部の穴埋めで出演したバラエティ番組でも爪痕を残し、ソロタレントとしてのオファーも絶えない。
アンジャはキャリア26年のベテラン。所属するプロダクション人力舎が運営する養成所・スクールJCAの記念すべき1期生だ。児島はなぜ、さまざまな選択肢がある中で人力舎を選んだのか。そこには、ある芸人の存在があった。
「その芸人とはヒロミです。2人は東京都八王子市出身で、同じ中学校の先輩と後輩。さらに、ヒロミの妹が児島と同級生。お互いのお母さんを知るほどの間柄だったこともあり、芸人になりたかった児島が『ヒロミさんの弟子になりたい』と妹に伝えたのです。もっとも、答えはNOだったそうですが」(芸能ライター)
当時、ヒロミはデビット伊東、ミスターちんとトリオ芸人「B21スペシャル」として、人力舎に所属。アイドル顔負けの人気を博して、バラエティ界を席巻していた。弟子志願はすべて断っており、たとえコネでもその意思を曲げなかった。しかし、児島のことはぞんざいにできないと思い、スクールJCAを紹介。児島は自力で入学し、チャンスをつかんだ。
妹、母のつながりがあった児島とヒロミ。そんなヒロミは、父が大人気芸人とつながっている。B21スペシャルと同じ“お笑い第3世代”のダウンタウンの浜田雅功だ。
「2人のお父さんは鹿児島県の高校時代の同級生なんです。当時は、進学や就職を機に関東と関西に出る者に分かれ、ヒロミパパは東京、浜田パパは兵庫県に引っ越したというわけです。数十年後の同窓会で再会した2人は、それぞれの息子が芸人であることを打ちあけています」(前出・芸能ライター)
ヒロミの父はのちに工務店を開業して、大工になった。浜田の父はペンキ屋に就職して、のちに独立した。
ファミリーヒストリーをたどれば、家族総出で芸人に縁があったヒロミ。妻は元アイドルの松本伊代で、長男は俳優の小園凌央。影響力の強いロイヤルファミリーであるのも納得できる?
(北村ともこ)