「青春18きっぷ」の仕様変更が発表され、JR東日本の公式Xが炎上している。
これまでの青春18きっぷは、春・夏・冬休み期間中の任意の5日間で利用することができ、また複数人でのグループ利用も可能だった。ところが、この冬シーズンからはグループ利用ができなくなってしまった。
また、これまで「5日券」は期間内であればいつ利用してもよかったが、今回から「3日券」と「5日券」の2種類になり、利用開始日から「連続する3日間」もしくは5日間の利用に限定される。また、1枚の切符を2人以上で利用できなくなる。
こうした仕様変更に、鉄道ファンからは、《一体、誰が買うんだよ》《うわーこれマジ！？ もうここまでするならいっそ廃止しちゃえ》《3日なら連続でも許せるけど、5日って…。学生でも使いこなせる人少ないだろ》などと、大ブーイングが起きている。
販売価格は3日間用が1万円、5日間用が1万2050円で、1回あたりに換算すると2410円。また、以前であれば余った切符を金券ショップに売却する人もいたが、これもできなくなる。鉄道ライターが語る。
「そもそも青春18きっぷは、主に学生向けの商品として企画されました。原則として新幹線を含む特急や急行は利用できませんが、友人と分け合って安価に旅行が出来ると人気でした。ところが今回の改正により、連続5日間の時間を確保し、4泊分の宿泊費、1人につき1回1万2050円の交通費を用意しなければならず、むしろ定年退職した老年世代をターゲットにしているのか、という指摘もあります」
鉄道ファンの目には、「青春18」という名称とはかけ離れた仕様変更に映ったようだ。
（ケン高田）
