ピン芸人・おばたのお兄さんが、“脱・格差婚”に成功した。
おばたといえば、ドラマ「花より男子」(TBS系)で小栗旬が扮した花沢類の名ゼリフ「ま~きのっ!」をパロディ化したものまねで、17年頃からテレビに出始めた。お披露目の場となった「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」(フジテレビ系)で司会を務めていた山崎夕貴アナウンサーが、偶然にも小栗の主演ドラマに夢中になっていた時期だったため、「大好きなんです。写真撮っていいですか?」とアプローチ。交際に発展して、翌18年に結婚した。
おばたは当時、収入が4万円という月も珍しくなかった。フジでも多くの人気番組を担当していた山崎とは、10倍以上の差が開いていた。ところが、今年になって大どんでん返し。おばたの月収が300万円に達したという。どんなカラクリがあったのか。
「SNSの月間広告収入がプラスされて、300万円に跳ねあがったのです。2年ほど前からSNSに力を入れていて、19年5月にインスタグラムでスナップショットによるキャラクター“小学生コータ”を誕生させると、爆バズリ。1分間のおもしろ動画より20秒のチョイウケ動画がバズるコツであることをつかむと、200万を超える『いいね』や驚異の再生回数を叩きだし、広告がついたのです」(エンタメ誌ライター)
さらに、アニメのキャラクターや韓国芸能界の大物プロデューサー・J.Y.Parkほか、多くのものまね動画も飛躍的に数字を伸ばした。より高いクオリティーを求めるために、クロマキー合成用のグリーンバックを自腹で購入。自宅で撮影して、スマホで編集。絶妙な「あるある感」が人気の火種となって、5月にはインスタフォロワー数の月間増加ランキングで1位に輝いた。
「“小学生コータ”と同時期に誕生させたのが、“フィットネスYouTuberのSUZU”。日本体育大学卒で、保健体育の中高教員免許をもってるおばたが、女装キャラでフィットネス動画をアップすると、視聴回数が伸び、有料イベント『OBATA クリニック』も大盛況。チケットが入手できないほどの人気になりました」(前出・エンタメ誌ライター)
オリジナルエクササイズ「ファミチキ先輩体操」は、コロナ禍にあった5月、大手コンビニエンスストアのファミリーマートのオフィシャルサイトで公開。大企業をも動かした。
SNS錬金術によって、高給取りで知られるフジの女子アナの月収を超えた吉本の元貧乏芸人。もう格差婚なんて言わせない?
(北村ともこ)