いよいよ11月3日(現地時間)にアメリカ大統領選挙が迫り、再選を目指すトランプ大統領とバイデン候補との激しい選挙戦が続いている。現在、バイデン候補の優勢を多くのメディアが伝えている中、ブックメーカー(賭け屋)のデータからより鮮明な選挙情勢が見えてきた。
複数のブックメーカーのオッズをまとめているサイトによると、トランプ大統領の勝利に平均2.7倍、バイデン候補の勝利に平均1.47倍というオッズがつけられている。
「ブックメーカーにおいて、このオッズを勝利確率に換算すればバイデン氏の勝利が約65%、トランプ氏が約35%といったところになります。」(事情通)
単なる賭けのデータと侮ってはいけない。この勝利確率はかなり信頼できる数字だという。
「なんといってもプレイヤー(賭ける人)たちは自分のお金がかかっているため、あらゆる情報をかき集めて慎重に考慮して予想しています。一部には『自分の好きな方に賭ける』というポリシーのもとで“応援ベット”と呼ばれる賭け方をする人もいますが、多くのプレイヤーたちは自分の政治観や嗜好などに囚われずに、客観的に合理的な予想を立てているのです。今回の大統領選のオッズはプレイヤーたちの予想が大きく反映されて決まっています。そのため、この当選確率は世界一客観的で信頼できる数字だと思っています」(前出・事情通)
この数字を見る限り、窮地に立たされているように思えるトランプ大統領だが、実は前回の大統領選の選挙直前にはヒラリー氏1.2倍トランプ大統領4倍というオッズで今回よりも劣勢を予想されていた。さらに、開票途中には一時、ヒラリー氏のオッズが1.1倍を切った場面もあったが、最終的には大逆転での当選を果たしており、今回の大統領選も最後まで目が離せそうにない。
ちなみに、バースデー党(Birthday Party)から出馬しているカニエ・ウェストには最大で1001倍のオッズがつけられている。
(浜野ふみ)