カリスマ馬券師・亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」<高速馬場ならアドマイヤマーズに注目>

 皐月賞は馬場状態(決着タイム)によって走る血統の傾向が変わります。

 決着タイムが速い場合は、ディープインパクト産駒とキングマンボ系が特に走りやすいのです。

【17年】1着アルアイン(9番人気)がディープインパクト産駒。3着ダンビュライト(12番人気)はキングマンボ系のルーラーシップ産駒。

【16年】ディープインパクト産駒が1〜3着を独占。4、5着は父キングマンボ系でした。

【15年】1着がキングマンボ系のドゥラメンテ。2着はディープインパクト産駒のリアルスティール。

 また、戦歴の傾向で注目したいのは、前走1800メートル経験が有利なこと。皐月賞までの芝2000メートル重賞は、少頭数やスローペースの緩い流れのレースが多いのですが、本番の皐月賞は突然、多頭数で道中の追走ペースが速くなります。

 これに対応するには、今回より短い1800メートル以下を経験しているほうが有利なのです。

 昨年1着したエポカドーロ(7番人気)は、前走芝1800メートル。17年1着のアルアイン、16年1着ディーマジェスティ(8番人気)も前走芝1800メートルと、3年連続で前走芝1800メートルの人気薄が勝利しており、過去5年の勝ち馬は、全て前走が芝1800メートルなのです。

 また、過去5年、6番人気以下で馬券になった7頭中6頭は、前走3コーナー5番手以内を経験していました。これも道中の速いペースに乗る経験をしていることが有利だからです。

 今年の出走予定馬では、アドマイヤマーズは、特に高速馬場で注目の血統。前走1800メートル重賞経験馬で1600メートルGⅠを優勝。父のダイワメジャーも高速決着の皐月賞を優勝しています。さらに母の母父シングスピールは、同じく高速決着の皐月賞を優勝したロゴタイプの父父。ダイワメジャーもロゴタイプも前走は1800メートル以下で、高速馬場の皐月賞でした。

 一方、時計がかかるタフな馬場になった場合は、欧州血統やステイゴールドの血を持つ馬が走りやすくなります。

 昨年、8番人気で3着したジェネラーレウーノは、父も母父も欧州型。勝ち馬のエポカドーロも父父はステイゴールドです。

 クラージュゲリエは、父も母父も欧州型。前走1800メートルを経験している馬でもあります。

亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。

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