「クソみたいな中国人」ネイマールの“暴言疑惑”で酒井宏樹が手にした勲章

 フランスのマルセイユに所属する日本代表DF酒井宏樹に対し、パリSGのブラジル代表FWネイマールが人種差別的な暴言を浴びせた可能性があるという。スペインのラジオ番組「El Partidazo de COPE」が報じている。

 酒井は9月13日に開催された国内リーグ第3節のパリSG戦に右サイドバックとして先発出場し、世界的名手のネイマールと対峙。激しい攻防を繰り広げ、前半6分からイエローカードを提示されるも、その後も冷静な守備対応を見せ、1-0での完封勝利に貢献した。

 フランスリーグでNo.1のタレントに仕事らしい仕事をさせなかった酒井の粘り強い守備に称賛が集まる中、同ラジオ番組はこの試合中にネイマールが酒井に向けて「クソみたいな中国人」との暴言を浴びせた可能性を指摘。また、「マルセイユ側もネイマールが差別的な発言を残したことを証明する映像を保有している」とも伝えた。

 この一戦ではネイマールと酒井によるバチバチの肉弾戦が繰り広げられた他、イライラを蓄積させたネイマールはマルセイユDFアルバロ・ゴンザレスの後頭部を殴打したとして後半ロスタイムにレッドカードを受け、退場。しかも、試合後には暴力を振るった理由についてアルバロ・ゴンザレスからの差別的な発言があったと説明していたのだ。

「古くを遡れば、アジア人の容姿を侮辱する“つり目パフォーマンス“をして物議を醸したこともあるネイマール。『El Partidazo』が指摘する今回の暴言疑惑が真実であれば、暴力行為に加えて、さらなる出場停止のペナルティが科される可能性もあるでしょう。一方で、最後まで挑発に乗らずに淡々と“ネイマール封じ“に徹していた酒井の働きぶりには称賛の声が上がっており、サポーターからも『暴言が本当なら最高ですね。圧倒的に酒井がネイマールに勝っていたことを証明してるようなもの』『酒井は今頃気分良いだろうな。そんなことでへこむようなら長く海外でやれてないだろう』との指摘が出ています。差別的発言は許されないことですが、世界的スターのネイマールを“ガチ“にさせたのは、酒井にとっては一流の勲章かもしれませんね」(スポーツライター)

 2016年にドイツのハノーファーから渡仏して4年目。酒井もとうとうワールドクラスのDFとして認知され始めているようだ。

(木村慎吾)

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