パパ活は現代社会に新たな男女関係を生み出した。その言葉どおり、優しいパパを求める女性と援助を申し出るパパを結びつける行為だが、男と女だけにどうしてもトラブルに発展してしまう場合も少なくないようだ。
もっとも多いパターンが、パパ(年上男性)が疑似の“親娘関係”では飽き足らず、本気の恋愛感情を抱いてストーカー化してしまうというもの。パパ活事情に詳しい女性ジャーナリストに話を聞いた。
「ワリキリの関係の男がストーカー化するといった話は、昔からたくさんあります。しかし、パパ活の時代になってやや増えてきてる印象もあります。それは“援助交遊”の中心であったギャルと、パパ活女子のキャラの違いも大きいかと思います。表面的にも金銭的にもドライであるギャルに対して、パパ活女子は“色恋”の空気を醸し出す子が多いようです。当たりがソフトというか…。そこが男を勘違いさせてしまう要因になっているかと思います。男側の方も変化していて、バブルの名残のあった肉食系から、草食系へとタイプが移行しています。精神的に弱くなっているぶん、個々の女性に執着する傾向が強くなったかもしれませんね」
お金を払ってくれるオジサンからストーカーへ…。いったいどのように豹変するのだろうか。
「一度きりの関係からストーカー化したという話は聞きません。やはり定期的に会うようになった場合ですね。『彼氏がいるのか』とか『他のパパと会っているのか』など、他の男の存在を知りたがると要注意です。一度芽生えた嫉妬心は、関係が続くにつれて際限なく膨らんでいきます。そして、女子の気持ちを独占しようと、自分の経済状態以上のプレゼントや高級レストランなどにお金をかけはじめます。そして、パターンとしては、遣えるお金が尽きはじめると…他の男に取られるのではと不安感が募っていき、一気にストーカー化します。お金がないのに、『他に困っていることない?』『心配だから家まで電車で送るよ』などといらぬおせっかいを焼くようになったら要注意。他の男に取られるも何も、最初から自分の彼女でも恋人でもないんですけどね…。冗談まじりでも『結婚』などと口にするようになったら、本気モードの危険信号ですね」
パパ活でいい関係を保つコツはあるのだろうか。
「定期的に会う場合も、割り切った関係だと明言しておくことが大切です。それでもやはり勘違いする男はいますので、最低限、住所や本名といった個人情報は知られない方が賢明でしょう。ある“港区女子”のOLさんは、お気に入りの飲食店に関する話題で、ポロッと最寄り駅を口走ってしまったために、およそ1週間、駅の改札で待ち伏せされたというケースもあります。その駅は改札がひとつしかなく、その被害者女性はなくなくひと駅分を歩いて通勤し続けたそうです」
取り返しのつかない事件に発展しないよう、注意が必要のようだ。
(オフィスキング)
※写真はイメージです