Apple「AirTag」悪用対策強化に「なぜ最初からしなかった?」疑問の声

 Appleは2月10日、鍵や財布などを紛失した際にiPhoneなどの端末から探し出すことができる忘れ物防止タグ「AirTag」がストーキングなどに悪用されるケースが増えていることに対し、対策とアップデート予定を明らかにした。ただ、この動きにネット上では《なぜ最初からそうしなかったのか?》と不満の声も上がっている。

「同社はAirTagが悪用されることに対し、『私たちはApple製品のあらゆる悪用を断固として非難します』との見解を示し、22年後半のアップデートで、不要なAirTagがユーザーとともに移動していることを早期に知らせたり、不要なデバイスの追跡アラートを受け取ると、ユーザーに大きな音で知らせ、その不明なAirTagまでの正確な距離と方向を確認できるようになるなどの対策も明らかにしました」(ガジェットライター)

 しかし、AirTagは発売前から悪用への指摘が相次いでいたため、ネット上では《悪用を断固として非難しますって、それは前々から分かっていたことで、最初から十分な対策をしてこなかったAppleにも非はあるかと》《これから対策強化って今さら感が強いし、アップデートは今年の後半かよ…》など厳しい意見も少なくない。

「日本ではまだ悪用の報告がそれほど多くないAirTagですが、欧米ではストーカー行為や盗難、誘拐目的などで使用されている報告もあり、昨年末にはアメリカのニューヨーク警察がAirtagに対する注意喚起を行ったほどです。また、昨年はドイツ在住のユーチューバーがAppleのティム・クックCEOに宛てた手紙にAirTagを忍ばせ、位置情報をトラッキングしていたことが批判されるなどの問題もありました。Appleにはもう少しスピーディーに強固な対処をしてもらいところですね」(ITライター)

 これ以上、悪用の被害が増えなければいいが…。

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