B’zの「1号誌」が20万円!押し入れに眠るファンクラブ会報が大金に化ける

 若い頃にファンクラブに入るほど夢中になった歌手やアイドル。実家に帰ったら、押し入れの奥からその当時のファンクラブ会報が出てきた…なんてことがあるかもしれない。

 懐かしいな…と当時の熱狂っぷりを思い返すのもよいが、このファンクラブ会報、それなりのお値段で売れる可能性があるのだ。アイドルのカレンダーからポスター、古雑誌まで“レア商品”を幅広く扱う古物商の店主に話を聞いた。

「ファンクラブ会報は、かなりピンキリなグッズですね。ほとんどは買値がつかないか、買い取り自体を断らせていただくことになりますが、一部には高い値で取引されるものがあります。高値がつくのは、現在も圧倒的な人気がある人物やグループのブレイク前の会報です。ファンクラブ会報ですから、基本的にほぼその当時のファンクラブの人数分しか存在しないからです。そういった意味で、突出しているのがB’zですね。B’zの公式ファンクラブは1990年半ばまでは1万人以下です。『VOL.6』までの会報はかなりレアな部類に入ります。特にファンクラブ会員が数百人しかいなかった時期に発行された、1号目にあたる『VOL.000』は、およそ20万円で取引される場合もあります。また、サザンの会報は、それなりの人気が出てからのスタートですのでそこまでのレア感はありませんが、ごく初期のものは安定して数千円の値はつきます」

 亡くなったアーティストの会報も常に品薄状態のようで、「2007年に亡くなられたZARDの坂井泉水さんの会報は、通しで揃えるのがかなり難しく、欠番ありでも数十万で取引される場合も」(前出・店主)とのこと。

 これから10年後、20年後に値段が上がっていきそうなものはないだろうか。

「聖飢魔IIの初期の会報である『悪魔組』などは可能性を秘めています。VOL.1は1985年発行ですね。初期のものは手書きで書かれている文面があったり、閣下がムキになってファンレターに反論していたり…とレア感たっぷりですね。なお、地方都市にいけば、古書店などで、それこそ数百円で売られていることもあるようで、掘り出し物を見つけて利ざやで稼ぐ“せどり”の業界では注目のジャンルとなっています」

 ファンならずとも、マニア心をくすぐられる初期のファンクラブ会報。実家の大掃除で捨てられてしまう前に、一度値段を確かめてみた方がいいかも!?

(オフィスキング)

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