動画編集ソフトの普及や販売サイトの登場で、誰もが艶系作品を世に送り出すことができるようになった。もっとも、あまりにズサンな編集、もしくは“無編集”に近い映像をアップしたことで逮捕されるケースは後を絶たないが、最近はこうした動画販売サイトに変化が起きているという。
「コロナ不況で仕事がなくなったり、経営していたお店が潰れて借金を背負ったりと、やはり経済事情に行き詰まって“艶系動画”にデビューする女性が増えているようです。動画販売サイトを見ると、《コロナで借金まみれ》《コロナ休職》といったワードが目立ちます」(ネットライター)
実際に艶系動画を販売し、荒稼ぎしているという30代の男性A氏に話を聞くことができた。前職はテレビ番組制作会社のAD。機材の基本的な扱いには慣れているという。
「ソレ系のプロダクションのマネージャーをしていた知人と2人でやっています。やはり仕事がないのか、地下アイドルのコとか、フツーの主婦の方とかがお金目当てに応募してきます。以前からこのテの撮影って、マスク着用で“顔バレ”を防いでいたこともあって、マスクをしたまま撮影してもあまり違和感ないですよね」
彼はホテルで女性との“卑猥な営み”をマンツーマンで撮影。編集したうえで販売サイトにアップして、1本2000円前後で販売しているという。
「固定ファンがついてきて、『300人限定』とうたえばすぐに全部さばけちゃいますね。とはいえ、そのうち半分以上はアフィリエイトとかサイト運営のほうに持っていかれるので、1本あたりの儲けは20万円程度ですかね。女のコは知人がSNSとかを使って“スカウト”してきます。のちのち面倒なことになるのもイヤなので、女性たちには実際に販売サイトの動画を見てもらってカンタンな誓約書にサインをしてもらって…。ギャラはだいたい3万円から5万円くらい。たしかにこのコロナ禍という状況で、女のコは集めやすくなったかもしれません。『即現金』っていうのはやっぱり強いですよね」
こう話すA氏にとって、忘れられない女性との出会いがあるという。
「めちゃくちゃ切羽つまってましたね。年齢は40くらい。女優の高岡早紀さんをちょっと崩した感じで色香はバツグンでした。なんでもスナックを経営していてコロナで売上が大幅にダウン。おまけにヘンなところから借金しちゃって、所持金が200円くらいしかなかったんです。実際に会ったら向こうから『ホテル代もったいないから、ウチで撮る? そのぶん上乗せして』と言うので、自宅まで行って“性行為”を撮影したんです。寝室はイヤだと言うので、台所でアレコレと“卑猥な営み”をしたところ、ユーザーから『生々しい』と評判になりましてね。そのスナックのママさんとの行為はシリーズ化して5回くらい家にお邪魔しました。こういう映像がウケるとわかってからは、オプションとして1万円くらい出して、“自宅撮り”もするようになったんです。連日の猛暑で、外で待ち合わせするのも大変ですし、女性にとってはギャラも増えて良い事づくしかもしれませんね」
とはいえ、こうした素人女性を扱った動画販売をめぐっては、前述したようにかねてから当局の摘発を受けてきた。販売者だけでなく、購入者も違法性に問われる可能性があるので、閲覧や購入には細心の注意を払ってほしい。
(平沼エコー)
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