「施されたら施し返す」前澤友作氏が2大アパレルへの投資に込めた真意とは?

 衣料品通販大手「ZOZO」の創業者で最近は”お金配りおじさん”などと呼ばれている前澤友作氏が、大手アパレルメーカー「ユナイテッドアローズ」と「アダストリア」の大株主になったことが明らかとなり、ネット上では称賛の声があがっている。

「13日に提出された大量保有報告書によれば、約27億円でユナイテッドアローズの株式を7.97%取得し、約40億円でアダストリアの株式を5.6%取得したことがわかっています。保有目的欄には『純投資を基本とするが、発行者経営陣との間で友好的な関係が構築されることを前提として、必要に応じて企業価値向上のための助言又は提案を経営陣に対して行う可能性もある』と記載されています」(社会部記者)

 アパレル2社の大株主になったことについて一部スポーツ紙は前澤氏の周辺関係者が「新型コロナウイルスで苦しむファッション業界を支援するため」としていることを伝えており、前澤氏自身もツイッターでドラマ「半沢直樹」(TBS系)で大和田常務が言った「施されたら施し返す。恩返しです」というセリフを引用、今回の経緯を説明している。

「前澤氏は恩返しと言っていますが、ただのきれい事というわけでもないと思います。ユナイテッドアローズもアダストリアも前澤氏が社長を務めていた時から『ZOZOTOWN』では売上に大きく貢献しており、特にユナイテッドアローズは早くからZOZOTOWNに出店して創成期を支えたZOZO躍進の立役者と言っても過言ではないですからね」(ファッションライター)

 ツイッターでのお金配りには批判の声も少なくないが、今回の投資に関しては“さすが”と見る向きが多いようだ。

(小林洋三)

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