「コロナでアチコチのお店でクラスターが起きてるって聞いて、ホスト遊びはずいぶんしていないですね。やっぱり職業柄、長期で休むわけにもいかないので、万が一、入院にでもなったら、会社での立場も悪くなるし、子供たちに感染させたら主人に何を言われるかわかったもんじゃありませんからね。前は週に一度のペースで通っていたんですよ。こんなおばさんでも意外とモテたりして、何度かホテルに行ったこともあります」
こう話すのは、都内に暮らす39歳の麻美さん(仮名)。見た目は女優の波瑠をややキツめにしたような印象だろうか。その肌の張りは20代といっても通じる若々しさだ。同世代の夫とは共働きで、子供が1人いるが、すでに中学生ということもあって、「子供には夕食代さえ渡しておけば大丈夫ですから」と言って笑う。誰もが知ってる有名企業に就職し、一時は産休などで休職していたものの、これまで順調にキャリアOLとして実績をつんできた。
「コロナの自粛期間は久しぶりにみんなで夕食とか一緒に食べましたね。でも緊急事態宣言が明けたら、また元通りの生活。自粛期間中の慣れないテレワークとかでストレスは溜まる一方で、以前ならホストに行ってたんですけど、それもマズイですし…」
コロナ感染のリスクを考えたら、やはりホストクラブからは足が遠のいてしまったようだ。その代わりに足しげく通うようになったのが女性向けの性産業店だという。
「最初は知り合いの紹介でした。『騙されたと思って…』と言われて派遣タイプのお店を選んだんです。サービスは“本番”以外ならなんでも…という感じですかね。とはいっても、私は簡単なマッサージだけで十分にイケる体質なので、そういう行為は求めませんけどね。男性スタッフはプロだけあって、テクニックは完璧。じつは私、腰のところにアザがあって、それがコンプレックスだったんですけど、そういうパーツも念入りにサワサワしてくれたり…。もちろん、そういう卑猥な行為だけでなく、2時間くらいずっとベッドでイチャイチャするだけ…なんて日もあります。料金はホテル代とか指名料とかもろもろで3、4万円はかかりますけど、変な男に引っかかって不貞で慰謝料だとか離婚だとか面倒なことになることを考えたら安いですよ」
これも大企業に勤める兼業主婦だからこそできる遊びなのかもしれない。こうしてストレス発散をすることで家庭内にも大きな“変化”が見られたという。
「外でイケナイことをしてきたっていう負い目からか、主人にも子供にも優しく接することができるんですよ。ホストだとどうしてもお酒を飲まなきゃいけないから、二日酔いとかで家にいるともう最悪でしたもん。ホストはあくまで遊び。でもこういう女性向けの性的サービスは、心身をいやしてくれるセラピーみたいにとらえています」
家事や仕事に疲れた主婦が、女性用ピンク店で憂さを晴らす。ニッポンの性文化の“新様式”となるか!?
(平沼エコー)
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