「ポストTwitter」Threadsでスパムが拡散!危険の見分け方と“うっかり”後の対処法

 サービス開始からわずか5日でユーザー数が1億人を突破した米MetaのSNS「Threads」に、7月11日ごろからスパムの投稿が現れたとの報告が相次いでいる。まだ対策が手薄な新しいSNSでスパム被害に遭わないためにはどうすればいいのだろうか?

「報告が相次いでいるのは、メンション型スパムと呼ばれるものです。mentionは元々『言及』という意味で、@の後ろにユーザーIDを付けて投稿をすることで、送信する相手を明確にしてメッセージを送れる機能。IDを付けられたユーザーには『あなたはメンションされました』との通知が届くようになっています。今回拡散しているスパムは、通知を受け取ると外部のURLに誘導され、『iPhone14Proを手に入れるチャンス』などとうたって個人情報やクレジットカード情報を入手しようとするものです」(フリーライター)

 SNSではこうしたスパムは決して珍しいものではないが、Threadsはサービスを開始したばかりの新しいSNSであり、急速にユーザー数を伸ばしていることから、今後はさらにスパムが拡大していくとみられている。また、Threads利用者の中にはSNS慣れしていないユーザーもいることから、被害が増えていく可能性も高いだろう。スパムに騙されないためにはどうしたらいいのだろうか?

「スパムはメンションや投稿への返信などを使って、言葉巧みに外部URLへ誘導しようとしてきます。しかし、フォロワーでもない人がURLを貼り付けて送ってくるメッセージはまず間違いなくスパムですので、URLを絶対に開いてはいけません。URLをクリックしただけでウイルスに感染してしまう可能性もあるので、ちょっとでも確認しようと思わないことです。もし、開いてしまったらネットワークから遮断してウイルスに感染していないか確認しましょう。また、外部サイトで個人情報やクレジットカード情報などを入力してしまった場合は警察に相談し、カード会社に引き落としを止めてもらうなどの対応をお願いすることをおすすめします」(ITジャーナリスト)

 TwitterやThreadsに限らずSNSにわいてくるスパム。自分は大丈夫と思わず、必ず来るものと考えて対処したい。

(小林洋三)

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