ローランドの「ホストクラブ閉店」はレイオフ!? 経済記者が独自解説

 現代ホスト界の帝王こと実業家のROLAND(ローランド)が7月9日、インスタグラムを更新。自身が運営するホストクラブ「THE CLUB」を閉店することを発表したたが、この決断にネット上では称賛の声が相次いでいる。

 ローランドは、「突然ではありますが、この度私が運営しているホストクラブ『THE CLUB』を閉店する事を発表致します」と切り出し、「現在の世間の状況の元、スタッフ達の安全を確保し、かつお客様に喜んで頂けるよう運営する事は困難であると判断したためです」とその理由を明らかにした。従業員はローランドが運営する別事業の会社に就職してもいいし、ホストを続けたい従業員は、ローランドがかつて在籍したホストグループに移籍できるようサポートするという。

 ただ、「いつかまたこのTHE CLUBをやりたい。その思いから、経済的に可能な限りは既に契約していた拡大移店先の物件は解約せずに空家賃を払い続けることにしています」とホスト業界への情熱を示し、「世界が落ち着きを取り戻したら、必ずまたみんなでTHE CLUBをやろう。スタッフにはそう伝えてあります」と従業員たちを雇い直す覚悟があることも明らかにしている。

 この投稿に対してネット上では、《経営判断を迅速にかつ決め切れる経営者。素晴らしい判断》《こういった決断はなかなか出来ない。入口は良くて出口がない会社、組織が多い中、ちゃんと出口まで用意している》《ローランドほど影響力がある方のこの判断、他のホストクラブ経営者にも今あるべき方向性を示せたと思う》など絶賛するコメントが数多く寄せられている。

「東京都で過去最多の新型コロナウイルス感染者224人が出たタイミングで、特に夜の街での感染が増えている状況もありますが、スパッと閉店を決めるのは簡単なことではありません。また、従業員たちのその後をしっかりと考えた上で店舗の家賃は払い続ける。こうしたやり方はアメリカなどで多く見られるレイオフ(一時解雇)というものなのですが、コロナの驚異が去った際にはすぐに再開させることができ、従業員にもお客さんにも希望を持たせる素晴らしい判断だと思います」(経済記者)

 口先だけではないローランドの株が、またも爆上がり中である。

(小林洋三)

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