旅行販売サイトのYahoo!トラベルは「GoToトラベルクーポン」の配布を開始した。このクーポンは、GoToトラベルキャンペーンによる国からの補助を利用した割引クーポンで、GoToトラベル事業事務局により衛生対策への取り組みが確認された宿泊施設で利用することができる。しかし、このクーポンに関するある規約に対して批判が殺到している。
批判を呼んでいるのは、予約済みの旅行の行き先が新たにGoToトラベルキャンペーン対象外地域となった場合の予約の取り扱いについてだ。Yahoo!トラベルは「今後の政府発表などにより、対象外と指定された地域でのご予約の場合には、すでにGoToトラベルクーポンによる割引を受けたご予約であっても、補助を受けることができません」と今後、旅行先の地域がキャンペーン対象外に指定された場合には、GoToトラベルクーポンによる割引適用額での予約であっても割引前の金額を支払う必要があるとしている。そこまでは当然の流れであるが、問題となっているのはその差額の支払い方法についてだ。
Yahoo!トラベルは、すでにオンラインでカード決済している予約プランについて「今後、対象外と指定された地域でのご予約において、GoToトラベルクーポンによる補助を受けたご予約の場合には、自動的にご予約をキャンセルいたします」と、強制的に即キャンセルとなるという。加えて、このキャンセルによって発生したキャンセル料は旅行者が負担するものとしている。
この対応にネットでは「差額をそのまま払って旅行できるようにしてほしい。なんで一旦キャンセルして、また予約し直さなきゃだめなの？」「強制的にキャンセル扱いしにしてキャンセル料を取るなんて悪徳だ。差額を払ってもいいから予約した旅行に行きたい人だっているのに」とYahoo!トラベルへの批判と困惑の声が相次いでいる。
一方で、支払い方法が現地決済の場合には自動キャンセルはされず、現地での支払い時に満額の料金を支払うという対応となる。もしものときを考えれば、現地決済での支払いを選択したほうが賢明かもしれない。
（浜野ふみ）
