HIS子会社が1万8000泊以上架空申請!? GoTo不正疑惑に飛び交う怒号

 大手旅行会社のエイチ・アイ・エス(HIS)は12月9日、「ジャパンホリデートラベル」と「ミキ・ツーリスト」の子会社2社が「GoToトラベル」を不正に利用し、補助金を不正受給した疑いがあることが判明したと発表。これにはネット上に怒りの声が相次いでいる。

「『GoToトラベル』はそもそも、新型コロナウイルスの感染拡大によって大打撃を受けた旅行業界を支援するために政府が始めた事業。旅行代金の最大50%を国が補助してくれるものですが、HISは子会社2社に『宿泊の実態のない、(GoToトラベルの)受給対象とならない取引があった』といいます。TBSが報じたところによれば、『ジャパンホリデートラベル』で計1万3800泊の宿泊の実態のない不正利用があり、最大で2億7000万円が補助金として支払われた可能性があるとしており、『ミキ・ツーリスト』も4800泊分の不正利用があったと報じています」(旅行ジャーナリスト)

 GoToトラベル事務局の調査では69連泊したことになっている人物や勝手に名前を利用された人物もいるといい、悪質な不正受給の実態が次々と明らかとなり、ネット上では《旅行業界が厳しいのは分かるが、これは悪質》《こうなると「GoToトラベル」自体をやめるべきって論調になりかねない。不正したHISグループには見せしめとして今後一切のGoToには参加できないとか厳しいペナルティを与えるべき》《「GoToトラベル」は穴だらけの欠陥制度なんて言われてるけど、大手の子会社がここまで堂々と不正をするなんて絶対に許せない》など厳しい意見が噴出している。

「言わずもがなですが、『GoToトラベル』で支給される補助金は国民の税金によって賄われているもので、69連泊や勝手に名前を使用するなど、かなりの悪意が感じられる不正利用なので、国民の怒りを買うのも当然だと思います。それにしても、大手子会社でここまでずさんで雑な不正をしていると聞くと、他でももっと不正受給をしているところがあるのではないかと疑ってしまいますよね」(週刊誌記者)

 GoToトラベル事務局には、怪しい宿泊履歴を徹底的に調査してもらいたい。

(小林洋三)

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