フジテレビでは「直撃LIVEグッディ!」の打ち切りで安藤優子キャスター(61)の去就に注目が集まる中、大物切りはテレビ朝日「サンデーステーション」にも飛び火していた。
「現在の日曜夕方から夜9時枠に移動すると同時に、キャスターも現在の長野智子から平日の『報道ステーション』に出演中の小木逸平アナ(46)、森川夕貴アナ(26)のコンビに変更になります。長野はその前の番組から9年間メインキャスターを務め、富川悠太アナ(43)などを一人前にしたテレ朝の若手の育ての親です。しかし、フリーの長野を切って局アナを使えば簡単に年間数千万円の制作費を削減できる。背に腹はかえられないということで断行されたようだ」(芸能担当デスク)
現在、テレ朝はドラマが好調な一方で、報道部門のリストラに着手。今後は局アナ中心の編成になるとか。
「報ステのテコ入れで投入された徳永有美(44)もリストラの俎上に載っています」(テレ朝関係者)
コロナ禍による明らかな雇い止めであっても、フリーアナは抵抗するすべもないのだ。この傾向にはさらに拍車がかかろうとしており、フジテレビの朝の情報番組「とくダネ!」の小倉智昭もターゲットになっているという。
「朝のワイドショーでは、テレ朝の羽鳥慎一の『モーニングショー』が独壇場。このコロナ下では、感染症専門家の岡田晴恵氏を連日投入し、視聴率が14%を超えることもあった。次いで加藤浩次の『スッキリ』が続き、小倉の番組は3位に甘んじている。キャスターとしてはトップクラスのギャラだけに、降板説がたびたびささやかれてきた」(芸能担当デスク)
功績のある安藤に続き、小倉もバッサリ切られるのか。
「昨年、膀胱ガンが発覚した際には、なんとか東京五輪までは現役を続け、五輪取材を花道に秋の引退をほのめかしていた。しかし、五輪が延期となり悲願は途絶えたかと思いきや、コロナの影響により自宅からリモート出演することになったことで状況は一変。お台場まで車で通勤せずに練馬の自宅での仕事は快適だったようで、『ここまで番組に集中できる環境ならまだまだ続けられる』と周囲に漏らしている。また、悪性リンパ腫を克服した事務所後輩の笠井信輔(57)の分まで現役を続行する、と意欲満々です」(フジ関係者)
コロナによるリモートが延命の呼び水となるとは……。
そして目下、同時間帯で惨敗を喫しているのが立川志らく(56)の「グッとラック!」(TBS)だ。
「昨年秋にスタートした当初は視聴率1%、今年になりようやく2〜3%まで回復したとはいえ、肝心の司会者が主婦層からの好感度が低いだけにもはや死に体。最近は辛坊治郎など日替わりコメンテーターを登場させ4%台に押し上げたが、厳しい現実に早くも番組の改編案が上がっています」(芸能担当デスク)
くしくも、月曜ゴールデン枠などで一挙4番組を刷新したTBSだが、思わぬ「ウルトラC」が注目を浴びているという。
「実はTBSからCBC制作に枠を明け渡すというプランです。午後帯の石井亮次の『ゴゴスマ』が好調なだけに、彼を朝にも起用するという仰天案です。石井はこの春、CBCから独立し、起用する際の制限がなくなったことが大きい。ギャラ単価も安く『名古屋価格』で起用できれば、まだまだお買い得と判断されている。実際、他局からもオファーが舞い込んでいますが、名古屋発がネックとなっている。その問題も同系列局内ならクリアできるというのです」
はたして「アサスマ」登場でキャスター界の台風の目となるか。
往年の名キャスターといえば久米宏の名前も外せない。6月末には唯一のレギュラーだったTBSラジオの「久米宏 ラジオなんですけど」が終了。意気消沈かと思いきや、まさかの「ユーチューバー」転身で起死回生を図っていたのだ。
「ユーチューブといっても、内容はラジオそのまんま(笑)。一本当たりの時間は3〜10分程度と短いですが、相変わらずの皮肉と毒舌は健在。周囲はスポンサーをつけて、ポッドキャストなどにも進出して収益化を図りたいとか。ラジオは万年赤字と言われていましたが、コロナ禍でステイホームした人たちから脚光を浴びつつあり、今後の活動にも注目が集まっています」
はたして、コロナ時代とともに「大物キャスター」は表舞台から消えていくのか。それとも、しぶとく生き残るか、正念場を迎えている。