7月17日、カワサキモータスジャパンが250ccのバイク「Ninja ZX-25R」を国内で発売すると発表した。
発売日は9月10日。メーカー希望価格はスタンダードなグレードが82万5000円。上位タイプは91万3000円。このニュースに二輪好きはもちろん、かつてのバイクキッズからも歓喜の声が上がっている。ハーレーダビッドソンを始めとした大型バイクが人気になっている今、わずか250ccのバイクの発売がなぜこんなにもフィーバーになっているのだろうか。
「Ninja ZX-25Rは昨年夏ごろから開発が噂され、昨年のモーターショーで発表されました。噂の時点で高い注目を集めたのですが、理由は250ccバイクとしては異例の4気筒エンジンを搭載しているからです」(バイク誌ライター)
スーパースポーツ全盛期の80年代後半は当たり前だったニーハン4気筒だが、その後、排ガス規制の対応やコスト削減から消滅し、2気筒エンジンが主流になっていた。それがついに復活したため、往年のライダーたちが喜んでいるというわけだ。カワサキとしては「バリオス2」以来となる4気筒となる。
「2気筒エンジンは下からトルクがあるので扱いやすくとてもいいエンジンなんですが、高回転までまわせる点で4気筒にかないません。4気筒エンジンを高回転までまわした時のエンジン音はライダー心をくすぐるものがあります。なんでもNinja ZX-25Rの開発に関して、カワサキはエンジン音にかなりこだわったとか。きっと官能的な音を聞かせてくれるでしょうね」(前出・バイク誌ライター)
Ninja ZX-25Rに搭載されるエンジンは完全新設計の水冷4ストローク並列4気筒エンジン。最高出力は45ps。レッドゾーンは1万7000回転で、レブリミットは1万8000回転。今の常識からは考えられないほどの高回転エンジンだ。
そんなエンジンがどんな走りを見せてくれるのか。どんな音を聞かせてくれるのか。9月10日が待ち遠しい。