好みの飲み方も学べて一石二鳥、難関の「ウイスキー検定」に儲けのヒントが

「ウイスキーが、お好きでしょ♪」でおなじみの「サントリー角瓶」のCM。あの曲を聴くと、「ふだんはウイスキーを飲まないけど、たまには飲んでみようかな」という気にさせられてしまうという人も多いのではないでしょうか。

 今回、ご紹介するのは「ウイスキー検定」。国内外のウイスキーの種類、歴史、製法、飲み方などの知識が学べる検定です。

 それでは例題を見てみましょう。

〈問1〉アメリカのケンタッキー州で作られ、トウモロコシを主原料にしているウイスキーは【1】バーボン・ウイスキー、【2】ホイート・ウイスキー、【3】コーン・ウイスキー、【4】スコッチ・ウイスキーのうちどれ?

〈問2〉ウイスキーと常温の水(氷なし)の比率を1対1で割る飲み方のことを【1】ハーフ・アンド・ハーフ、【2】ハーフ・ロック、【3】フロート、【4】トワイス・アップのうち何という?

 実際の問題は、選択式や記述式で出題されます。例題の答えは〈問1〉が【1】、〈問2〉が【4】となっています。

 検定のランクは3級から1級、シングルモルト(SM)級などがあり、第11回となる今年の試験は3級と2級のみ「在宅試験」で行われるようです。

 私はなんとか2級に合格できましたが、試験の難易度はかなり高めです。一応公式テキストはありますが、ウイスキーと一口にいってもイギリス、アメリカ、カナダなど国によってさまざまな種類があり、さらにイギリスのアイラ地域、ローランド地域など細かく区分けされた産地や蒸留所の名前を覚えなければなりません。

 とはいえ、難しいからこそ、ウイスキーの雑学をしっかりとモノにできるという考え方もできます。

 例えば、これは以前テレビに出演した時にも披露した雑学ネタですが、バーボン・ウイスキーの中には「メーカーズマーク」という銘柄があり、このお酒の代名詞とも言えるのが、ボトルトップ部分の赤い蝋封。実はこれ、職人さんが全て手作業で行っているため、一つ一つ形が違うんです。

 読者の中には、「いやいや、そこまで大変な思いをしてまでウイスキーに詳しくなるメリットってあるの?」と思う人もいるでしょうが、ウイスキーの知識はビジネスにも役立ちます。

 ウイスキー市場は過去5年間で1.5倍に急成長しています(2019年末時点)。このコロナ禍が落ち着いたら、ウイスキーを売りにしたバーや酒店を開業するのもありかもしれませんね。

 また、意外に知られていませんが、日本のウイスキーは世界でも人気。

 世界5大ウイスキーと呼ばれる中には、スコッチ・ウイスキー、アイリッシュ・ウイスキー、アメリカン(バーボン)・ウイスキー、カナディアン・ウイスキーと並んで、ジャパニーズ・ウイスキーも含まれています。

 日本のウイスキーは国内外問わずに勝負できる最強の商材というわけです。

儲かる指数:61

鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は約700

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