番組レギュラーは絶望的!? 清原和博が背負う「ドタキャン前科」と「ゴネ風評」

 執行猶予期間満了が各メディアで報じられたが、ハナから清原和博氏の球界復帰への道のりは遠く険しい。その果てしない距離は先人がたどった道程が示している。

「清原と同じく薬物での逮捕から懲役を経た、江夏豊がグラウンドに復帰するまでに、およそ四半世紀の時間がかかった。95年に釈放されてから関西地区でコツコツと評論活動を続けて、ようやく15年に阪神の春季キャンプに臨時コーチとして招へいされました。かなりの長丁場になることを覚悟しなきゃならない」(球界OB)

 その一方で、清原の復帰への地固めは地道というよりはいささか派手さが目立つ。球界関係者が解説する。

「去年の11月に監督に就任した『ワールドトライアウト2019』や沖縄で開かれた『ドリームマッチ』でユニホーム姿を披露して華々しく表舞台に復帰しました。続く12月には八王子市で開催された野球教室に参加。これらのイベントにはフジテレビのカメラが密着して夕方のニュースで特集されました」

 フジといえば、週刊誌で最初に薬物疑惑が報じられたあとにもバラエティー番組に起用するほど、清原氏とは懇意な間柄。実際、執行猶予が明けて初となるテレビ出演は6月22日放送のCSフジテレビONE「プロ野球ニュース 2020」だった。いずれは野球解説者や評論家として起用する腹づもりなのだろうか。

「ナイターのゲスト解説として出演する可能性はあるでしょう。ただし、番組のレギュラーとするにはハードルが高すぎる。薬物依存者を定期的に番組に出すとなると、コンプライアンスに目を光らせるスポンサーが離れるおそれがある。単発企画での起用がいいところですよ」(スポーツ紙デスク)

 問題はコンプライアンスだけではない。テレビに不義理を働いてきた素行不良も問題視されている。

「そもそも、ナイターの解説や講演会をドタキャンしてきた『前科』があります。イベントの会見ではしおらしい顔をしてお涙ちょうだいの雰囲気を出していますが、自分に特別扱いを求めるスタンスは相変わらず。去年の『ワールドトライアウト』でも『背番号の数字が気に入らないから出たくない』と、当日ギリギリまでゴネていたそうです」(球界関係者)

 自身の著書に〈本来ぼくの中に流れている血は、やっぱり本質の部分は変わらないと思うんで‥‥〉と、4年間の執行猶予が明けても変化のない、自身のパーソナリティーに対する不安を吐露していた。スポーツ紙デスクが打ち明ける。

「時間が経過しても本性の部分は変わっていない。警察沙汰のトラブルを起こした銀座にもいまだに通っているという情報もあるし、執行猶予明けには、景気づけに大がかりな飲み会を開いたという話もある。世間の反応などおかまいなしの行動を続けるようならば、球界復帰はますます難しいでしょう」

 真価が問われるのはこれからだ。

スポーツ