カイロ大学が卒業認定!それでも聞きたい小池都知事の“フスハー答弁”とは?

 かねてより一部から疑問が呈されていた、小池百合子東京都知事の最終学歴に大きな展開が見られた。小池都知事が卒業したとされるエジプトのカイロ大学が6月8日、「文学部社会学科を卒業したことを証明する」との声明を発表したもの。

 カイロ大学が学長名で出した声明は、在日本エジプト大使館の公式フェイスブックにも掲載。一国の国立大学と大使館が公式に認めたという事実は、これまで小池都知事に対して「学歴詐称」の疑いを掛けていた人たちにはどう響いているのだろうか?

「元都知事の舛添要一氏は声明を受け、『声明など出すこと自体が政治的で胡散臭い。日本からの援助を期待する外国政府まで使う』とツイート。カイロ大学側が小池都知事に頼まれて声明を出したと主張しています。これが現役都知事の立場であれば外交問題にすら発展しかねない発言ですが、いまや公的な肩書を持たない舛添氏は何でも言いたい放題なのでしょう。それに対して旗色が悪くなったのは、東京都議会で学歴詐称を追及していた急先鋒の上田令子東京都議会議員。6月3日の都議会本会議ではアラビア語の文語にあたる“フスハー”で答弁するように迫ったと、一部メディアで取り上げられていました。その報道によれば、小池都知事は『フスハーでお話ししても、誰もおわかりにならない』と答弁を拒否したようですが、今後、上田議員は都議の立場でカイロ大学の声明を否定することなどできるのでしょうか」(週刊誌記者)

 小池都知事と対立する都議会自民党では6月9日に、カイロ大学の卒業証書提出などを求める決議案を提出していた。だが国会の与党でもある自民党がカイロ大学の声明に反して、さらなる追及を続けることはまず不可能になったのではないだろうか。

「一方で、この状況でもカイロ大学の声明に対して真っ向から疑問を差しはさんでくる人もいます。エジプト人タレントのフィフィは9日に『腐敗した賄賂社会のエジプト』『権威のある機関でもカネとコネでどんなライセンスも偽装する』などとツイート。誰よりもエジプト事情を知る彼女の発言には重みがあることでしょう。ただフィフィ自身も小池都知事の名前は出しておらず、あくまで一般論を語っただけとも言えます」(前出・週刊誌記者)

 疑惑はともあれ、小池都知事の話す“フスハー”を聞いてみたいと期待していた人たちには、残念な結果に終わったのかもしれない。

(北野大知)

ライフ