巨人・大城「コロナ陽性」、阿部二軍監督が「4番」に指名した“後継者”は?

 一部では今シーズンの巨人の「正捕手」を務めると見られていた大城卓三捕手と坂本勇人内野手の「コロナ微陽性」が報じられたのは6月3日のことだった。幸い、濃厚接触者と見られる26人全員の陰性が確認されたことで、現時点では5日以降の練習試合は予定通り行われる見通しだ。

 そこでにわかに注目を集めるのが、大城、小林誠司、炭谷銀仁朗に次ぐ「第四の捕手」の存在だ。各球団が練習試合を再開させた6月2日、巨人のファームも実戦を開始した。巨人・阿部慎之助二軍監督は「結果も求めていきながらプロセスも大事にし、今後もしていきたいです」と語っていたが黒星のリスタートとなってしまった。

 しかし、その阿部二軍監督が編成した打順に、他球団のスコアラーたちがざわついていた。「4番捕手・岸田行倫」。一軍、つまり、原巨人の捕手は3人体制。それも、昨季まで4年連続リーグナンバー1の盗塁阻止率を記録した小林、侍ジャパン経験者の炭谷、打撃好調の大城と、ハイレベルな3人が争っていた。「岸田も良い。他球団なら…」とそのセンスを惜しむ関係者もいたが、阿部二軍監督が4番で起用してきたということは、一軍昇格を強く期待しているのだろう。

「岸田は昨季、一軍昇格を果たしましたが、ノーヒットでした。でも、二軍では2割9分3厘の好打率を残しています」(スポーツ紙記者)

 岸田は今季がプロ3年目。報徳学園から社会人・大阪ガスに進み、いきなり正捕手の座を掴んだ。その過程では、こんな評価も聞かれた。

「高校時代の途中で捕手にコンバートされたんですが、野球センスがあり、急造捕手とは思えないレベルにまで成長しています」(アマチュア野球記者)

 捕手転向がなければ今日の岸田はなかったという見方もできるが、「内野手のままでも、プロ野球選手になっていた」という声も聞かれた。

「内野手としては、同じ報徳学園出身の小園海斗みたいなタイプでした。年齢は岸田のほうが上ですが」(前出・アマチュア野球記者)
 プロ野球界では「打てる捕手」がまた増え始めた。西武・森友哉、広島・會沢翼、阪神・梅野隆太郎などがそれにあてはまるが、岸田が阿部二軍監督の期待に応えれば、原巨人は“打てる捕手”をもう一人ベンチに置くことができる。

「打撃面でのさらなるレベルアップがあれば、岸田の一軍定着も夢ではありません。右の代打として、出場機会も増えるはず。そのときは、大城の一塁兼任のように岸田も内野を兼務するかも」(前出・スポーツ紙記者)

 岸田は右打ちだが、元・打てる捕手だった阿部二軍監督が“後継者育成”に本腰を入れ始めたようだ。

(スポーツライター・飯山満)

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