巨人・大勢「クローザーの資質」磨きに江川卓が「打たれた後の鈍感力」のススメ

 巨人の新守護神として活躍中のルーキー・大勢。開幕からセーブ数を伸ばし、投手陣の台所事情を支える立役者となっているが、去る5月8日の対ヤクルト戦では、1点差を守り切れず逆転負けを喫した。

 元巨人の江川卓氏が、自身のYouTubeチャンネル〈江川卓のたかされ【江川卓 公式チャンネル】〉で、この試合を振り返った(5月14日)。

「一度こういうことが起こったり、ホームランが出たり…があると、次が怖くなるんです。それを忘れられれば『あの日、あったっけ』と。『投げた?』みたいなくらいがいいのよ。逆転されたじゃん…『全然、覚えてません』って言う人の方がいいのよ」

 半ば開き直れるくらいの資質が、クローザーには必要だ、とした江川氏。

 大勢が打たれた5月8日は「母の日」。同日放送の「Going!Sports&News」(日本テレビ系)では、大勢の母親へのインタビューが放送された。プロ初セーブを達成した時のボールが飾られる実家の様子が映し出されたのだが、江川氏は、

「それ、衝撃大きいと思いますよ。『母の日、ありましたっけ』くらいの感覚でいた方が、いいピッチングできるんだけど…」

 そんなメモリアルな日に初黒星を喫した大勢だが、その後は危なげない投球で、セーブを挙げた。

 江川氏の提言通り、母の日を忘れるほど「鈍感力」に満ちた傑物かどうか――。

(所ひで/ユーチューブライター)

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