巨人・大城卓三の2軍落ちよりナゾな今村信貴の“結果を出して1週間で降格”

 結果を出しても2軍落ち…。今回の降格にはウラがありそうだ。5月8日の中日3連戦最終ゲーム前、巨人・阿部慎之助監督が2選手を2軍降格とし、若手捕手の山瀬慎之助を昇格させた。降格となった側に大城卓三捕手が含まれていたことから、各メディア、ファンは「大城はFA権を取得したらチームを去るのは必至」とザワついているが、ナゾなのはファーム落ちとなったもう一人の選手である。

「今村信貴投手ですよ。大城については不振であることは間違いなく、まだ理解できますが、今村は4月30日に1軍に昇格し、2試合に登板してゼロに抑えていましたからね」(スポーツ紙記者)

 今季の今村は開幕から2軍だったが、しっかり結果を出していた。また、今の巨人救援陣はクローザーの大勢をケガで欠き、セットアッパーのバルドナードを新・守護神に配置換えした“スクランブル体制”である。

「左の救援投手は何人いても困りませんからね。今村を落とした理由について杉内俊哉投手チーフコーチなどは『ちょっと人数が多いので』などとはぐらかしている。まったくのナゾです」(前出・スポーツ紙記者)

 そんな中、今回の昇格⇒2試合の登板で降格には、トレードを前提とした他球団へのアピールと読む向きもあるのだが、降格が通達された8日、今村はバンテリンドーム球場入りし、1軍メンバーと一緒に試合前練習をこなしていた。

「トレード放出なら、即刻帰京となっていたでしょう。巨人は中日3連戦後、帰京して神宮球場での3連戦が控えていますが、今村は1軍メンバーと帰京するスケジュール。先発要員として再調整するとの見方もありますね」(前出・スポーツ紙記者)

 だが、結果を出しても報われない現時点での状況を見て、他球団のスタッフは「使わないのならくれ!」と思ったのではないだろうか。

(飯山満/スポーツライター)

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