鈴木京香さん主演のドラマ「行列の女神〜らーめん才遊記〜」(テレビ東京系)が好評のようです。原稿を書いている時点では、いまだコロナ禍の真っただ中。他の飲食業同様、ラーメン店はどこも苦戦を強いられていると思いますが、このドラマはコンサルタント会社の社長に扮した京香さんが、スタッフたちと閑古鳥が鳴くラーメン店を行列店によみがえらせていくというストーリー。なかなか外でラーメンが食べられないという方たちにも注目されているようです。
かくいう私もラーメンが大好物。私の地元・富山県には「8番らーめん」(本社は石川県)というソウルフードがあり、帰郷するたびに食べに行っています。東京に出店していないのが残念でなりません‥‥。そんなご当地ラーメンに詳しくなれるのが、今回ご紹介する「日本ラーメン検定」。ラーメンに関する幅広い知識が学べるとあって、愛好家の方はぜひ合格しておきたい検定です。
それでは例題を見てみましょう。
〈問1〉東池袋大勝軒の創業者で、「ラーメンの神様」と呼ばれた人物は【1】青木勝治、【2】山上信成、【3】坂口正安、【4】山岸一雄のうち誰?
〈問2〉1958年に日清食品の創業者・安藤百福氏が考案したとされる世界最初のインスタントラーメンは【1】ラ王、【2】出前一丁、【3】チキンラーメン、【4】チャルメラのうちどれ?
実際の問題もマークシート形式の四者択一問題で出題されます。例題の答えは〈問1〉が【4】、〈問2〉が【3】となっています。
検定のランクは「初級」「中級」「上級」「プロ級」に分かれています。少し説明すると、まず「初級」はパソコンやスマホからでも受けられるインターネット試験。「中級」以降は会場で受ける形式となり、全国を7エリアに分けて「ご当地問題」が出題されます。
私は初級と中級(関東編)に合格しており、初級はそれほど難しくはありませんでした。しかし、中級になると、関東エリアの有名店約70店の情報をかなり細かいところまで覚えなければならず、受検前に送られてくるテキストをしっかりと読み込む必要がありました。
この検定を生かしてビジネスを展開することもできます。ラーメンの「知識」と「舌」の両輪があれば、冒頭で紹介したドラマのようにコンサルタントとして活躍できるかもしれません。
今やラーメンは根強い人気を誇る国民食。ひとたび「うまい」と評判が広がれば、あっという間に支店を増やし、年商億単位のラーメンドリームを成し遂げられるかもしれません。
また、ある有名チェーン店は実店舗での売り上げよりも、コンビニで売られているカップ麺のロイヤリティのほうが多いそうです。もしも食品メーカーにツテがあれば、人気店にかけあって、「商品化」を提案するのもおもしろいかもしれませんね。
名刺代わりにもなる「ラーメン通」の称号、持っていて損はないはずです。
儲かる指数:71
鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は650